1か月の短期滞在、経済的なのはどこ? ホテル・マンスリーマンション・賃貸物件を徹底比較/用途・メリット・契約の注意点も


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出張や研修など、何らかの事情で1か月間だけ短期滞在する場合、滞在先をどのように手配するのがベストなのでしょうか。選択肢はひとつではありません。ホテルとマンスリーマンションでは、どちらの方が経済的でしょうか。一般的なアパートやマンションにも短期での入居は可能なのでしょうか。疑問点をひも解くとともに、それぞれの違いやメリット、契約時の注意点を解説します。

短期滞在の場合の選択肢~短期賃貸物件(短期賃貸住宅)について~

賃貸のなかには「短期賃貸物件」と呼ばれる、短期滞在向けの料金体系や設備を持つ物件があります。

短期賃貸物件と一般賃貸物件の違い

短期賃貸物件と一般の賃貸物件とで大きく異なるのはまず、契約の方法です。短期賃貸物件を契約する際は敷金や礼金、不動産会社への仲介手数料が不要。2年契約のしばりもありません。なかには郵便やメールでのやりとりで契約可能な物件もあります。

また短期賃貸物件は、家具や生活家電が備え付けられていることが多く、水道、ガス、電気、インターネットを個人で契約する必要もありません。そのため、煩雑な手続きをすることなく、少ない荷物で気軽に生活を始めることが可能です。

短期賃貸物件の種類にはどんなものがある?

短期賃貸物件としてまず挙げられるのがマンスリーマンションです。最低契約期間は物件によって異なりますが、おおよそ1か月程度の滞在から入居を受け付けている場合が多いです。見た目はほぼ一般の賃貸物件。友人を招いたり自炊をしたり自宅のように使えます。

加えてウィークリーマンション。一般的に、滞在期間をより細かい単位で設定可能なのがウィークリーマンションとされていますが、その限りではない料金形態の物件もあります。なお、マンスリーマンションとウィークリーマンションの設備面には大きな違いはありません。

短期で借りられる住まいには、他にどんなものがある?

上記の短期賃貸物件以外にも、短期で借りられる住まいはあります。

まずはシェアハウス。1つの建物のなかにそれぞれの個室と共有スペースを有する賃貸物件です。誰かと共同生活を送りたい人や人脈を広げたい人、家賃をリーズナブルに抑えたい人が住むケースが多く、必ずしも短期滞在に特化した仕様ではないものの、短期賃貸物件同様に敷金礼金は不要。家具や家電が備え付けられていることも多いため、共同生活に抵抗がない人であれば、気軽に住み始めることが可能です。

そのほか民泊やホテルに連泊するという方法があります。2021年2月1日、帝国ホテルがサービスアパートメントを開始したのを皮切りに、高級ホテルが続々と長期滞在プランを売り出し始めたことが話題になりましたが、高級ホテルに限らずとも、長期滞在プランを持つホテルは点在しています。たとえば、ビジネスホテルチェーン・スーパーホテルには、30泊単位で予約すると、1泊あたりの料金がお得になるロングステイプランがあります。

短期でお部屋を借りるケース・よくある活用シーン

よくあるケースは出張・研修・仮住まい

短期でお部屋を借りるケースの多くは、一時的に自宅を離れる必要があるときでしょう。たとえば出張や研修。支店を複数持つ会社の場合、配属先とは異なる場所で研修が行われる場合もあります。

自宅の建て替える際やリフォーム工事をする際の仮住まいにする人も少なくありません。受験や就職活動の拠点として使う人や入院した家族の付き添いのために病院に近いお部屋を借りる人もいるでしょう。

短期賃貸物件の利用が向いている人・法人

短期賃貸物件の利用が向いているのは、その場所に長期的に住む予定がない人です。既に持ち家があり、その上で出張や単身赴任をする場合、新しく家具を用意することなく住み始められる短期賃貸物件は至便な存在です。

研修や出張などによる従業員の行き来が頻繁な法人も、短期賃貸物件の利用が向いているといえるでしょう。短期賃貸物件は法人で借り上げることも可能です。

ホテル、一般賃貸物件、マンスリーマンションを利用する場合~それぞれのメリット・デメリット

ホテルのメリット・デメリット

ホテルのメリットはまず、お部屋をこまめに掃除してもらえること。タオルやシーツ、寝巻きなども毎日取り替えてもらえるほか、アメニティも充実しているため、多忙であっても清潔感のある暮らしが維持できます。大浴場やサウナ、食堂のあるホテルであれば、気軽に気分転換も可能。駅や繁華街に近いなど、アクセス良好な施設も多いです。

一方、デメリットとして挙げられるのは費用が高額なこと。ホテルのWi-Fiは自宅のWi-Fiに比べセキュリティ面に懸念があるほか、自炊ができないため食費も割高になりがちです。

関連記事:ホテルに長期滞在、いわゆる「ホテル暮らし」のメリットとデメリットは?

一般賃貸物件の短期利用のメリット・デメリット

一般賃貸物件は長期での契約を前提としているため、短期契約は断られる可能性が高いでしょう。とはいえども短期でもOKという貸主がいた場合を踏まえ、メリットとデメリットを見ていきます。

一般賃貸物件のメリットはまず入居前に内見できること。審査を通らないと入居できないため、住人たちの所在がはっきりしているので、隣人トラブルに巻き込まれにくいかもしれません。

とはいえどもやはり初期費用は高額。敷金や礼金のほか、家具や生活家電を自分で用意する必要があるため、かなりの出費を覚悟する必要があるでしょう。電気、ガス、水道、インターネットなどのライフラインをそれぞれ自分で契約する必要があるのも、デメリットといえます。

マンスリーマンションのメリット・デメリット

ホテルと一般賃貸物件とのちょうど間に位置するのが、マンスリーマンションです。一般賃貸物件よりもずっと簡易な契約で、ホテルよりも自由度の高い暮らしが可能です。

メリットはなによりその気軽さでしょう。家具や家電を揃えることなく、電気、ガス、水道各社に自分で連絡を入れる必要もありません。

一方デメリットとして挙げられるのはまず、内見できないケースが多いこと。敷金や礼金はかからないものの、契約期間の賃料の先払いを求められることが多いため、契約の段階でまとまったお金を用意しておく必要もあるでしょう。

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◆詳しく費用比較を見る>>関連記事:マンスリーマンションとは?9つのメリットと8つのデメリット~様々なシーンで選ばれる理由/どういう人に向いている?

短期賃貸借契約の際に気をつけることは?

マンスリーマンションをはじめとした短期賃貸物件の契約は、郵便やメールのみで完了する場合もあります。それゆえに契約内容の説明が十分にあるとも限りません。契約書を能動的にしっかりと読み、疑問を感じたら都度確認するようにしてトラブルを未然に防ぎましょう。

契約時に確認したい4つの注意点

短期賃貸物件を契約する際の注意点は以下の4つです。
①契約段階でまとまったお金が必要
マンスリーマンションのデメリットでも触れましたが、短期賃貸物件は契約時に契約期間分の賃料を前払いすることが多いです。管理費や退去後の清掃費なども、契約時に一緒に支払うことが多いため、初期費用として、まとまったお金を用意しておく必要があります。

②違約金の発生条件を確認する
契約後に事情が変わり、契約期間の途中で解約・退去しなくてはいけなくなった場合でも、前払いした賃料が返金されるとは限りません。途中退去の際の対応は物件ごとに異なり、なかには違約金まで請求されるケースも。違約金の取り決めは物件ごとに異なるため、契約段階で必ず確認しておくことが重要です。

③公共料金は賃料に含まれない場合も
電気、ガス、水道、インターネットの料金は、賃料に含まれる場合とそうでない場合があるため、どのような請求になるのかをあらかじめ確認しておくと良いでしょう。

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④入居人数が増えると追加料金が発生する場合も
一般賃貸物件と大きく異なるのが、入居人数によって賃料が変わる点。賃料だけでなく、光熱費や清掃代を追加で請求される場合もあります。複数人で住みたい場合には、どの程度追加料金が発生するのかをあらかじめ確認しておくと良いでしょう。また、そもそも単身専用の物件という場合もあるため、その点についても確認が必要です。

そのほか、注意が必要なこととして、上記の部屋の中には、所在する市区町村の基準により、住民票を移すことができない場合があります。特に住民票の移動が必要ない場合はデメリットにはなりませんが、覚えておきましょう。

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フリーレントつき物件の注意点

賃貸物件のなかにはフリーレントつきの物件もあります。フリーレントとは、一定期間の家賃が無料になる契約形態のこと。

フリーレントつきの物件は「短期違約金」が設定されていることが多く、この点を注意する必要があります。無料期間に惹かれて契約をしたものの、総計ではフリーレントではない物件とあまり変わらない、もしくは割高になるケースもあるため、お得という先入観を持ちすぎず、冷静に費用の総計を計算し、比較検討することをおすすめします。

費用の比較(短期賃貸・1か月間の場合)

ホテル、一般賃貸物件、短期賃貸物件の1か月あたりの費用を比較した場合、一番経済的なのは短期賃貸物件です。

ホテルの場合、1日1万円の場合1か月で約30万円。そのほかにも、ランドリー費用がかかるほか、自炊ができないため食費が割高になることが考えられます。

一般賃貸物件の場合、敷金・礼金・仲介手数料の合計だけで20〜30万円に及ぶことも。そこに家具や家電の購入費、家賃、管理費、光熱費を加えた金額が必要になるため、おおよそ40〜50万円は準備する必要があるといわれています。

一方、短期賃貸物件の場合なら、月額の賃料10万円、管理費1万円、光熱費2万4千円、清掃費3万円、布団やキッチン用具、鍵の交換などに3万かかったとしても合計額は20万以内に収まります。

関連記事:マンスリーマンションとは?9つのメリットと8つのデメリット~様々なシーンで選ばれる理由/どういう人に向いている?

1か月~半年程度の短期滞在に適した物件とは?~選び方とよくあるトラブル

短期間賃貸するお部屋を選ぶ際のポイント

短期賃貸物件を選ぶ際に確認したいポイントはまず立地。周辺の利便性は確認しておきたいところです。短期間といえども日常を過ごす場所。最寄り駅までの距離、スーパーやコンビニは近隣にあるか、夜道が危なくないかなど、一般賃貸物件を選ぶときのように確認しておくと安心でしょう。

起こりがちなトラブルは?

起こりがちなトラブルとして挙げられるのは隣人トラブルでしょう。契約しやすく、人の入れ替わりが激しい短期賃貸物件では、隣人にやや問題がある可能性も否めません。

なるべく安全に暮らしたいのであれば、オートロックや防犯カメラ付きなど、セキュリティが強固な物件を探すのが良いでしょう。

関連記事:マンスリーマンションのよくあるトラブルとは?予防&解決方法を詳しく見る

リスクを避けて短期滞在用のお部屋を探すには?

これまで述べてきたように、短期で賃貸物件を利用したい人の目的・用途はさまざま。その多様性に合わせて従来よりもきめ細かにカスタマイズできる新しいサービスも登場しています。短期の住まいといえども快適な暮らしをかなえたいですよね。「マイナビBiz」では、立地はもちろん、間取り、用途に合わせた部屋タイプ・設備など、 それぞれのニーズに合わせた物件を用意しています。

【希望に応じた部屋を提案(※下記は希望例)】
・オートロックで2階以上の物件を探している
・テレワークに適した設備のある部屋を希望・築浅、築年数〇年まで、などの条件で物件を探したい
・海外からの帰国者の一次滞在先や、外国籍のスタッフ向けの住まいを用意したい
・クライアントや海外からの要人が滞在するためグレードの高い部屋を探している
・自炊をしたいので必要な家電・調理用品をそろえてほしい
・同じ条件で複数の部屋を借りたい
・複数人を同じ建物に入居させて社宅のように使いたい
・長期の出張や、地方の拠点で働くスタッフ向けの部屋を手配したい
・敷金・礼金/仲介手数料や、家具家電などの費用を抑えたい・はじめて短期賃貸物件を利用するので、いろいろ相談に乗ってほしい

以上のような個別の希望に応じて最適な部屋を提案できるのが「マイナビBiz」です。 敷金や前家賃なども不要で煩雑な支払い業務を軽減できる後払い対応など、法人契約の場合でも担当者の手間を大幅に減らせることも特徴です。まずは希望の条件や用途を伝えて、最適な部屋を提案してもらうとよいでしょう。

新しいマンスリーマンションのサービス「マイナビBiz」とは?

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