「ホテル暮らし」のメリット・デメリット~ホテルに長期滞在より快適でリーズナブルな手段は?


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アパートやマンションを借りずに、ホテルに長期滞在する暮らし方「ホテル暮らし」。
聞いたことはあっても、実際に滞在費用がどの程度かかって、どのような生活になるのか、具体的にイメージしたことのある人は、そう多くないかもしれません。
今回の記事では、「ホテル暮らし」のメリットとデメリット、生活の様子、費用について解説します。

「ホテル暮らし」とはどのような生活を指す?

「ホテル暮らし」とは、長期間ホテルに滞在して生活することを指します。 通勤の必要があれば、アパートやマンションでの生活と同じく、ホテルから始業時間に間に合うよう仕事に向かい、終業後はホテルに帰ることになります。帰った後は、併設されたレストランやジムなどの施設を利用したり、寝心地のいい大きなサイズのベッドで休んだりと、ホテルでの生活はいつもと違った刺激と快適さを与えてくれるでしょう。 また、テレワークが可能な職種であれば、いつもの生活圏から少し離れたリゾート地や観光地のホテルに滞在することで、ワーケーション(ワーク+バケーション/自宅や勤務地以外で旅行気分を味わいながらテレワークを行う働き方)も楽しむことができるのです。 最近では、「ホテル暮らし」は、新しいライフスタイルとしても注目されています。

ホテル暮らし・長期滞在のメリット

まずはホテル暮らし・ホテルで長期滞在する生活のメリットをお伝えします。

初期費用がかからず、転居も自由

一般的なアパートやマンションの場合、入居にあたっては敷金や礼金、不動産会社に支払う仲介手数料などの初期費用が発生します。ベッドなどの家具・家電、さらに窓のサイズに合うカーテンなど、インテリアに必要不可欠なものを追加購入する必要も出てくるでしょう。
しかし、「ホテル暮らし」ではそういった初期費用が発生しません。単純に、1泊あたりの宿泊費を、滞在日数分支払うだけです。転居(退去)したい場合もアパートやマンションのようにわずらわしい手続きはありません。(契約期間より前に退去する場合のキャンセル料はホテルによって異なります)。

家具や家電を用意せずに済む

多くのホテルには、カーテンや照明はもちろんのこと、ベッド、机、テレビ、エアコン、ドライヤー、Wi-Fi(LAN)、などの家具・家電が備え付けられています。さらに、タオルや歯ブラシ、石鹸などのアメニティもそろっていることがほとんどですので、その他の洗面道具や身の回り品以外は用意する必要がありません。

このように「ホテル暮らし」では、通常の引っ越しのようにいろいろと物をそろえる手間や費用がかからず、これは大きなメリットの一つと言えるでしょう。

光熱費などを支払う必要がない

ホテルの光熱費は宿泊費に含まれていますので、別途支払ったり契約をする必要もありません。一方、アパートやマンションに住む際は、多くの場合家賃とは別に、電気代・ガス代・水道代を支払う必要があり、ガス開栓の立ち合いなどの契約関連も意外と面倒なものです。 また、最近のホテルではフリーWi-Fiが設置されていることがほとんどですので、通信費も抑えられます。

身の回りのことをホテルのスタッフに任せられる

ホテルに宿泊すると、コンシェルジュサービスや清掃サービスを利用できます。仕事に行っている間にホテルのスタッフにベッドメイキングや室内の掃除を任せることができますし、タクシーの手配やクリーニングといったサービスも受けることができます。
生活面をホテルのサービスにサポートしてもらうことができるため、家事が苦手な人や家事の時間を捻出できない人にとって、「ホテル暮らし」で得られるメリットは大きいといえるでしょう。(コンシェルジュサービスの有無や内容はホテルによって異なります)。

駅に近く、立地条件のよい場所を選べる

駅の近くなどの立地がよいアパートやマンションは、数が限られていることもあり人気が集中し空室が出にくい傾向にあります。家賃も高額となるため、予算との折り合いがつかず、結果、駅から遠く不便なマンションで妥協してしまうこともあるかもしれません。 ホテルは多くの場合、主要駅や空港の近く、繁華街、オフィス街など立地のよい場所に建っています。そのため、仕事や買い物、食事に行くのにも便利な立地を選ぶことが可能です。
飛行機での出張が多い人は空港に行きやすい場所のホテルを、毎日電車で通勤している人は駅の近くのホテルなど、その時々のライフスタイルに合わせて選ぶことができます。

ホテル内の施設を利用できる

ホテルにはレストランやカフェ・喫茶店、その他にもトレーニングルームやプール、カラオケルームなどの娯楽施設が用意されている場合もあります。
長期滞在中にさまざまな施設を利用し、リフレッシュしながら快適な生活を楽しむことができます。

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「ホテル暮らし」のデメリット

「ホテル暮らし」には数多くのメリットがありますが、もちろんデメリットも存在します。内容について詳しく説明します。

費用が高い

最もネックになるのが「宿泊費」の高さです。
一般的な東京都内の設備のいい快適なビジネスホテルに宿泊した場合、シングルルーム1泊1室で8,000円~1万円はみたほうがよいでしょう。1か月になると宿泊費だけで毎月30万円程度になります。数か月に渡り滞在するとなると相当な出費になります。より都心に近いデラックスクラスの高級ホテルになれば、1泊で2万円以上、宿泊費は毎月50万~60万円ほど。家賃として考えれば、都心に高級マンションを借りることもできる金額になります。最近では一部、月単位などでの料金設定やプランを出しているホテルもありますが、まだ数は少なく、長期滞在の場合でも一般的に値引きはないことがほとんどです。

このように、費用の面で考えると、ホテル暮らしは通常の賃貸マンションやマンスリーマンション、短期賃貸マンションなどと比べて非常に高額になります。

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ホテルの所在地は住所として認められない場合もある

「ホテル暮らし」の場合、市区町村によってはその場所(所在地)が住所として認められないことがあります。
居住実績があるかどうか、役所からの郵便物が受け取れるかなどで判断されますが、もしも住所として認められない場合、以前住んでいた自治体の役所でさまざまな手続きをすることになるので、少々不便です。一時的な滞在であれば問題が起きることは少ないかもしれませんが、一定期間以上の長期滞在では不都合が生じる可能性も出てきます。

他人を自由に部屋に招けない

アパートやマンションに住めば、当然ながら自分の部屋に友人や家族を自由に招くことができます。
しかし、ホテルでは外部の方を気軽に招き入れることができません。ホテル側は他の宿泊者に配慮し、本来の宿泊者でない人を外部から招き入れたり、無断で宿泊させないようにしているからです。ホテル内で友人や知人などに会う場合は、部屋ではなくロビーやラウンジなどで会うことになるでしょう。
やむを得ず遠方から来た家族や友人を泊めたい場合は、新規で宿泊を予約し、宿泊代金を支払った上で、別の客室に泊まってもらうことになります。規定にもよりますが、ほとんどのホテルで、部屋に無断で他人を招き入れることを禁じています。

内装にこだわれない・家具などの持ち込みができない

ホテルは内装が整っていて、必要最低限の家具・家電なども設置されています。しかし、自前で購入した物を無断で設置できません。そのため、インテリアや家具にこだわりを持つ人にとっては、ホテル暮らし・長期滞在は室内を自由にアレンジできない不便さがあります。テレワークをする予定の人は、備え付けてある椅子の座り心地や、デスクの大きさを前もって調べる必要があるでしょう。
アパートメントホテルなどの、長期滞在を主な目的とするホテルでは、一部家具の持ち込みが許可される場合もあります。ただし、基本的に搬入搬出は自分で行わなければならず、破損しても保証はされません。

自炊ができない

ホテルの客室には、キッチンが設置されていないことがほとんど。備え付けの電気ケトルでお湯を沸かすことができる程度です。調理ができないため、館内レストランの利用や外食、もしくはテイクアウトしてホテルの自室で食べることになります。栄養バランスが偏らないように自分自身で管理が必要です。また、外食が中心ではどうしても食費がかさんでしまいます。キッチン付きの客室もまれにありますが、客室にある程度の広さが必要になるため、必然的に宿泊費も上がります。
さらに、キッチンに設置されているのはガスコンロではなく、安全面を考慮した火力の弱い電磁調理器であることが多く、本格的な調理をするには物足りないかもしれません。

新型コロナウィルス等の感染症対策の難しさ

新型コロナウィルスの感染拡大により、各ホテルでは入り口で検温を行ったり、数時間おきに館内を消毒したりと、様々な対策が行われています。
しかし、ホテルの規模が大きければ大きいほど、毎日多くの人が出入りすることになります。エレベーターやロビーが混み合うこともあるかもしれません。さらに、宿泊者以外でも利用できるカフェやレストラン、土産物店などが併設されていれば、なおさら人の出入りが激しくなります。
一般のアパートやマンションに比べると、ホテル暮らしはどうしても不特定多数の人と接触する機会が増えてしまうため、その中での生活は細心の注意が必要です。

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「ホテル暮らし」に必要な費用とは

「ホテル暮らし」に必要な、最低限の費用を考えてみましょう。

1か月の生活費はどれくらい?

ホテル宿泊費とその他諸々、二つのホテルを例にして生活費を試算してみましょう。

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このように、ビジネスホテルタイプでも30万円以上、シティホテルタイプであれば50万円以上が1か月の生活費として最低限かかってしまいます。もちろん、スマートフォンな利用などの通信費や、必要な雑貨の購入費がこの費用に上乗せされますし、春から夏、年末年始やゴールデンウイークなどホテルの繁忙期になれば、この例よりもホテルの宿泊代金が上がっていく傾向があります。 メリットも多い「ホテル暮らし」ですが、こうして見ると一般のアパートやマンションでの生活費と比べ、かなり高くなってしまう印象です。それだけに、多くの人にとってはなかなか実現が難しい滞在方法といえるかもしれません。

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費用が気になる人にはこんな方法も

「初期費用がかからない」「家具・家電付き」というメリットを優先するのであれば、マンスリーマンション、短期賃貸マンション、費用固定型で滞在できるマンション・プランなども検討対象になるでしょう。

東京駅近辺にあるマンスリーマンションの一例を見てみましょう。
秋葉原駅から徒歩2分の1Kタイプの部屋の場合、1か月の家賃は、水道光熱費込みで173,100円、敷金・礼金はかかりません。基本的な家具・家電はそろっており、キッチンも付いています。家賃(宿泊費)だけ見るとお手頃なビジネスホテルに滞在した場合よりも低価格で済み、さらにキッチンと洗濯機があるので、食費やクリーニング代は大きく抑えられるでしょう。

秋葉原駅から徒歩2分、この部屋を詳しく見てみる

「ホテル暮らし」と「マンション暮らし」のいいとこどりをする方法?

ここ最近はホテル暮らしのメリットはそのままに、費用を抑えてマンスリーマンションでの暮らしを楽しむ人が増えてきています。前章で説明したように、多くのマンスリーマンションには家具や家電、そしてキッチンが備わっており、かつ通常のアパートやマンションに入居するよりも手続きが簡単です。
最近はテレワークをする人が増えてきていることから、Wi-Fi、デスク、チェアにこだわった部屋も登場しています。また、基本的な造りがマンションと同じことから、不特定多数の人の出入りで混み合うこともなく、感染症の不安も抑えられます。
このような需要を受けて、ホテルのような華やな家具・家電が設置されたマンスリーマンションも登場しています。基本的な造りはマンションと同じであるため、キッチン設備も備え付けで、料理や洗濯も、自室で好きな時に行えます。ホテルのようにコンシェルジュはいないかもしれませんが、 24時間ゴミ捨て可能なお部屋や宅配ボックスが完備されてる部屋であれば予定に振り回されることなく、自分の時間を楽しむことができます。
まさに、マンスリーマンションは、「ホテル暮らし」の気軽さと、「マンション暮らし」の設備、生活費のいいとこどりができる暮らし方と言えるでしょう。

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新しいお部屋紹介サービスとは?

ホテル暮らしのように快適で、マンションのように便利なお部屋を紹介できる新しいサービスが登場しています。
家具・家電付きで長期でも滞在しやすい部屋を、立地や間取り、設備など、さまざまな条件・希望に応じて最適な部屋を提案できるのが特徴です。

例えば「マイナビBiz」では、
・家具・家電つき、キッチン設備のある部屋を探している
・敷金・礼金/仲介手数料などの費用を抑えたい
・オートロックで2階以上の部屋に限定したい
・女性限定の部屋を探している
・テレワークに適した設備のある部屋を借りたい(デスク・Wi-Fi完備など)
・長期の出張や単身赴任者用の部屋を探している
・海外からの帰国者の一次滞在先や、外国籍のスタッフ向けの住まいを用意したい
・同じ条件で複数の部屋を借りたい
・築浅、築年数〇年まで、などの条件で物件を探したい
・複数人を同じ建物に入居させたい
など細かい要望に対して適した部屋の提案をしています。

さらに、賃貸物件で必要となる敷金・礼金も不要、家賃の後払い対応が可能など、煩雑な支払い業務・手続きの手間が大幅に軽減できる点も従来のマンスリーマンションサービスと比較して利便性を評価されています。
また、通常のマンスリーマンションは部屋の内見ができないことがほとんどですが、内見や動画・写真での居室内の詳細が確認できます。このように、入居者が不安や懸念を解消してから契約できる体制を整えた点も、利用者目線を重視しているサービスといえるでしょう。

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(マイナビBiz編集部)
※本記事内の情報は2020年2月時点のものです。


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