マンスリーマンションとは?9つのメリットと8つのデメリット、契約の流れ~だれが使う?シーン・用途は?【専門家コメント】


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目次

マンスリーマンションとは?

マンスリーマンションは、一般の賃貸物件に比べ、スムーズに契約ができ、気軽に住み始められることが大きな魅力です。用途は短期滞在に留まることなく実に多様で、昨今ではコロナ対策の一環として利用するケースも見受けられます。

そんなマンスリーマンションのメリットやデメリットとは、一体どのようなことなのでしょうか。一般的な賃貸との費用の差ほか、さまざまな角度から解説します。

マンスリーマンションの定義

マンスリーマンションとは、短期滞在を前提とした賃貸マンションやアパートを指します。家具や家電が備え付けられている場合が多く、なかには契約をしたその日に入居可能な物件もあります。

一般賃貸との違い

そもそもマンスリーマンションと一般賃貸とでは、契約の種類が異なります。マンスリーマンションの多くは「定期借家契約」、一般賃貸は「普通借家契約」です。

初期費用も大きく異なり、敷金礼金を支払う必要がないのが大きなポイント。日本の一般賃貸契約において一般的な2年契約のしばりもなく、契約もオンラインや郵送のみで行うことが可能です。

生活に必要な家具、テレビ、電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機などが常備されており、インターネット、電気、ガス、水道などを個人で契約する必要もありません。

ウィークリーマンション との違いは?

実は、「マンスリーマンション」も「ウィークリーマンション」も商標名で、この2つは法律によって明確な違いを記されているわけではありません。

一般的には、滞在期間をより細かい単位で設定可能なのがウィークリーマンションで、1か月以上の滞在に適しているのがマンスリーマンションと理解されていることが多いのですが、その限りではない料金形態の物件もあります。設備についてもマンスリーマンションとウィークリーマンションに大きな違いはありません。

おおまかにいうと、よりホテルに近いのがウィークリーマンションで、より一般賃貸に近いのがマンスリーマンションです。ウィークリーマンションはマンスリー以上にスムーズな契約が可能で、なかには保証人不要の物件もあります。

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マンスリーマンションはどんな人が使う?

マンスリーマンションは短期間の利用を想定しているので、出張や研修、それから単身赴任で暮らす人がターゲットになっています。もちろん、それ以外にもホテル代わりに旅行中借りる人や趣味の部屋として借りるケースもあります。
その利便性から、長期利用でもマンスリーマンションを選ぶ人も増えています。

用途は自由ですから、長期の出張、一人暮らしのお試し期間、自宅の改装期間、住居を探すまでの仮住まいとしてなど様々な理由でマンスリーマンションが選択されています。最近では、家具を所有したくない人にとっても住まいの選択肢の一つになっています。

マンスリーマンション、どんな時に使う?

多様な用途を持つマンスリーマンションですが、契約が法人か、個人かによっても理由・目的が異なります。

【法人が借り上げをする場合】
マンスリーマンションは、法人で借り上げることも可能なため、従業員の滞在先として利用する企業も多くあります。
①長期出張の滞在先として
出張が長期に及ぶ場合、ホテルに宿泊するよりもマンスリーマンションを契約するほうが、コストがかからない場合があります。
②研修期間などの短期間の滞在拠点として
複数の拠点を持つ企業では、勤務と研修のロケーションが全く異なる場合も。そのようなとき、研修のために企業がまとめて物件を借り上げるケースがあります。
③短期の単身赴任
単身赴任の期間が数年単位に及ばないのであれば、マンスリーマンションのほうが手頃な場合があります。料金については、別の項(5.賃貸マンション・ホテルの長期滞在との違い)で比較をします。
④借り上げ社宅や寮として
一時的な滞在だけでなく、社宅として活用するためにマンスリーマンションを借り上げる企業もあります。契約手続きがシンプルかつ管理の手間がかからず、忙しい総務担当者でも対応しやすいのが大きな利点です。
⑤外国人社員の日本滞在の拠点
海外に拠点を持つ企業の場合、外国人社員が一時的に日本滞在する際の宿泊場所として、マンスリーマンションを契約するケースがあります。
⑥コロナ対策
コロナ禍であっても、海外に拠点を持つ企業など、従業員が国内外を行き来せざるをえないケースもあります。海外赴任中の従業員が一時帰国した場合や、海外出張から帰ってきた従業員が一時的に隔離された環境下で生活しなければいけない場合などに、マンスリーマンションを活用するケースが増えています。

【個人が借りる場合】
個人でマンスリーマンションを契約する場合、さらに多様な用途が考えられます。
①通常の住まい
短期滞在に適したマンスリーマンションではありますが、長期的に住むことも可能です。家具を購入・所有したくない場合の選択肢にもなるでしょう。
②家のリフォームの際の仮住まい
マンスリーマンションは、家をリフォームしている間などの仮住まいにも適しています。
③大学受験・就職活動の際の滞在先
居住地から離れた場所で受験や就職活動をする場合、試験のたびに行き来するよりも、マンスリーマンションを契約して滞在するほうが安くすむことも。金銭だけでなく、移動時間が減らせる点も大きなメリットです。受験・活動期間の居場所が確保できていることで安心につながる、心理的な負担を減らせるといった理由で契約する人も。
④急な異動、引っ越し等のとりあえずの住まい
急な転勤が決まった場合など、すぐに住居を見つけられるとは限りません。まったく土地勘のない場所に引越しが決まった際、現地に出向くことなく、内見することもないまま賃貸契約を結ぶことに不安を持つ人も多いでしょう。 そんなとき、まずはとりあえずの住居として、マンスリーマンションを契約し、住みながら本格的な住居探しをするのもひとつの手段です。
⑤長期観光の拠点
マンスリーマンションは、長期観光の拠点としても有効です。宿泊費を安くする手立てとして、ゲストハウスに滞在するという方法もありますが、その場合、共同生活が必須な場合がほとんど。その点、マンスリーマンションであれば、自分の空間を確保できるため、ひとりでいる時間が必要な人でもストレスなく過ごせます。
⑥海外からの一時帰国
海外に移住する際に住居を明け払ってしまったために一時帰国した際に帰る家がないという人も少なくありません。マンスリーマンションのなかには、ネット上で契約が完了する物件もあるため、渡航前に仮住まいを決めておくことも可能です。数週間以上の滞在や、自炊をしたい、などという場合はホテルよりもリーズナブルという理由でマンスリーマンションが選ばれる傾向にあります。
⑦お試しの一人暮らしや同棲のための住まい
暮らし方を一新したいけれど、継続していけるのか不安という場合にも、マンスリーマンションが活躍します。初期投資が少なければ、思っていた生活とは違ったという場合でも、引き返しやすくなり、新しい挑戦への心理的ハードルが下がります。お試しの一人暮らしや結婚前のお試し同棲、また離婚等の準備期間にマンスリーマンションを利用する人も一定数います。
⑧通院や付き添い
通院や付き添いで病院に定期的に通わなくてはいけないとき、病院の近くにマンスリーマンションを借り、負担を軽減するという方法もあります。
⑨出張や研修、単身赴任などで短期間の滞在予定がある
出張や研修、単身赴任など、仕事起因の短期滞在であっても、個人で契約し、費用を会社に請求する、手当として受け取る場合があります。
⑩趣味の部屋として使用
家族に気兼ねすることなく、趣味のコレクションを集めたり、趣味を楽しむ仲間と集まりたい。そんな“趣味にどっぷりはまりたい”思いが高じたとき、別宅としてマンスリーマンションを契約するのもひとつの手段です。
⑪外国人留学生の滞在先
一般賃貸での契約を断られ、困っている外国人留学生は少なくありません。そんな留学生にとって比較的スムーズに契約しやすいのがマンスリーマンション。外国人留学生専用のマンスリーマンションも続々誕生しています。
⑫コロナ対策での一時避難
2020年以降、コロナ禍の一時的な避難場所や、職住接近のための一時的な住まいとしてマンスリーマンションを利用するケースも増加しています。
⑬書斎として
仕事に集中するための書斎として借りるケースもあります。仕事場として自宅近くに借りるケースや、社員が増えた際の仮のオフィスとして利用されることも
⑭シーズンスポーツの拠点
サーフィンやスキー、スノーボードなど、シーズンスポーツを楽しむ拠点として、マンスリーマンションを契約して、思い切りスポーツを楽しむのもひとつの手段です。

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【専門家によるコメント】

コロナ禍で大きく変わったものとして、働き方があります。 「テレワーク」という場所にとらわれない働き方が一般化することで、通勤にとらわれない利用方法が広がりました。 マンスリーマンションは一般的にはシティホテルと代替・競合するものとまだ考えられているため、都心に立地していることが多いですが、今後は、競合としてリゾートマンションやリゾートホテルも考えられ、その立地も全国的に広がっていくと予想されます。 そうなると、利用シーンとして、夏の間の涼しい北海道や、冬の間の温かい沖縄で需要が集まることも考えられます。マンスリーマンションは需要に応じた値段(家賃)をつけられるので、収益性から考えても一般的な賃貸マンションより勝り、今後は供給が増える可能性があります。

田井能久氏(不動産鑑定士、株式会社タイ・バリュエーション・サービシーズ代表取締役)

マンスリーマンションのメリット

マンスリーマンションのメリットとは

初期費用が手頃なうえ、最小限の荷物のみで入居が可能なマンスリーマンション。最大のメリットは気軽さといえるでしょう。予めインターネットが完備されている物件が多いほか、電気・ガス・水道の手続きも不要なため、めんどうな手続きもほとんどありません。

ここでは、一般賃貸物件と比較した場合、ホテルと比較した場合のそれぞれのメリットについて考えます。

【一般賃貸物件と比較した場合のメリット5つ】
一般賃貸物件と比較した際のメリットは、大きくわけて5つあります。

①家具や家電を買い揃えなくてよい
多くのマンスリーマンションには、家具・家電が備え付けられています。テーブル、机、椅子、ベッド、冷蔵庫、電子レンジ、テレビ、洗濯機、炊飯器などの生活必需品は、一度購入すると処分方法にも悩んでしまうもの。備え付けならば、その心配もなく生活が始められます。

②敷金・礼金が不要
一般賃貸物件を契約する際に支払う敷金と礼金は、総額数十万円におよぶこともあります。ですがマンスリーマンションの契約では不要。初期費用がほとんどかかりません。

③とりあえず住んでみてから契約を延長できる
マンスリーマンションは通常、期間を決めて契約をしますが、実際に住んでみて「もっと住みたい」となった場合、契約の延長も可能。住んでみてから、今後どうするかを決められます。ちなみに、万が一次の入居者が決まってしまっていて、その部屋には住み続けられない場合でも、類似物件を紹介してもらえるケースが多いです。

④ネットや郵送で手続きができる場合が多い
一般賃貸物件を契約する際、基本的に契約者は不動産会社に出向くもの。ですが、マンスリーマンションの場合、ネットや郵便のやりとりだけで手続きが進められます。なかなか時間をつくれない状況でも、契約を進められるのは大きなメリットといえるでしょう。

⑤ガス・電気・水道等の開栓手続き、インターネット開通手続きが不要な場合が多い
マンスリーマンションの光熱費は一括で請求されるケースが大半。ガス、電気、水道を個人契約せずに使うことができる場合が多いです。インターネット環境が備わっている部屋の場合は、個人での開通の手続き不要なのも便利です。入居時の心理的負担の軽減にもなり時間の節約にもなるので、必要な設備については条件に合った部屋を選ぶとより快適です。

【ホテルと比較した場合のメリット4つ】
家族に気兼ねすることなく、趣味のコレクションを集めたり、趣味を楽しむ仲間と集まりたい。そんな“趣味にどっぷりはまりたい”思いが高じたとき、別宅としてマンスリーマンションを契約するのもひとつの手段です。

①長期の場合、ホテルよりもリーズナブル
たとえば一泊あたり10,000円のビジネスホテルと月額10万円のマンスリーマンション、それぞれに1か月滞在した場合、マンスリーマンションのほうが断然お得です。

②自宅のように使える
値段だけでなく、居心地も大きく異なります。マンスリーマンションはいわば自宅のような空間。チェックアウトの時間を気にすることなく、ゆったり過ごせます。

③自炊、洗濯ができる
マンスリーマンションには、通常の賃貸同様、キッチンや冷蔵庫がついているため自炊がが可能です。外食費を抑えられ、お財布にも優しいのがうれしい点。コインランドリーやクリーニングサービスを利用することなく、自宅内で洗濯できる点も、ホテルとの大きな違いでしょう。

④気軽に友達をよべる
ホテルに比べ、比較的自由に出入りできるため、気軽に友人も呼べます。もちろん騒音などマナーは通常の住居と同じく注意が必要です。

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マンスリーマンションのデメリット

マンスリーマンションのデメリットとは?

もちろんデメリットもあります。慎重に検討をすすめるのならば、メリットだけでなく、デメリットもしっかり把握しておきたいもの。上記と同じように、一般賃貸物件と比較した場合、ホテルと比較した場合、それぞれのデメリットはどのようなものになるでしょうか。

ここでは、一般賃貸物件と比較した場合、ホテルと比較した場合のそれぞれのデメリットについて考えます。

【一般賃貸物件と比較した場合のデメリット】
一般賃貸と比較した際のデメリットは、大きくわけて4つです。

①長期(1年以上)の滞在になると、一般賃貸物件を借りて、家具・家電を購入したほうがトータルで安い場合がある
滞在が長期に及ぶ場合には、一般賃貸を契約するほうが安くすむ場合も。予め1年以上の滞在が決まっている場合には、費用の概算を比較してみたうえで、検討するのが賢明です。

②入居前に内見ができないところが多い
一般賃貸であれば、必須項目のひとつともいえる内見。日当たりは良好なのか、広さの体感はどのくらいなのか。実際に体感してみないとわからない部分多いです。ですが残念ながら、ほとんどのマンスリーマンションにおいて、内見は認められていないのが現状です。

ただし、最近ではモデルルームのような部屋を用意している場合があるほか、数少ないながらも内見を行っている会社もあります。また、複数の写真や「内見動画」がサイト上で見られるサービスも出てきましたので、気になる場合には個別に確認してみるとよいでしょう。
動画と写真で事前にお部屋をできるマンスリーマンションのサービスは?

③家具家電を自分で選べない
家具や家電は、備え付けを使用するのが原則のため、自分の好みにあわせて選ぶことはできません。まだ数は少ないもののオプションで調達してくれる、生活タイプに合わせて家具家電を備え付けているサービスもありますので、こだわりのある人は事前に調べてみるとよいでしょう。

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【専門家によるコメント】

一般賃貸物件と比較した場合のマンスリーマンションのデメリットを回避するには、マンスリーの良さを最大限に利用することが大切です。 特に家具や家電も揃っており、電気やガスもすぐ使えるスピード感は一般賃貸住宅とは比較にならないメリットです。また気に入らなければすぐに利用をやめられることも大きなメリットです。 たとえば企業で何かのプロジェクトを立ち上げ、すぐに現地に人を配置しなければならないときなどには、まずは使ってみることが大事だといえます。

田井能久氏(不動産鑑定士、株式会社タイ・バリュエーション・サービシーズ代表取締役)

【ホテルと比較した場合のデメリット】
続いてはホテルと比較した際のデメリットについてです。一番の違いはホテルのようなサービスを受けられない点。自分で住環境を維持していく必要があります。

①困ったことがあった場合、自分で対応しないといけない
ホテルの場合、何か困りごとがあった際にはフロントが対応してくれます。24時間体制でフロントが常駐しているビジネスホテルも多く、いざというときに心強いでしょう。一方、マンスリーマンションでトラブルが発生した際には、一般の賃貸と同様、管理会社等に連絡しながら、自身で解決の糸口を模索する必要があります。
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②掃除は基本的に自分で行う
ホテルに滞在するうえでの大きな利点は、部屋の掃除をしてもらえること。毎日清潔な空間で過ごせます。
自分で洗濯せずとも、常に洗い立てのタオルや寝巻きを使えるのもうれしい点。多忙な生活を送っている場合でも、快適に過ごせるでしょう。一方、マンスリーマンションであれば自宅と同様、自分で掃除や洗濯をする必要があります。

③アメニティ用品がなくなったら、自分で補充する必要がある
シャンプーやトイレットペーパーなど、ホテルには常備されているアメニティ用品。こちらも自宅同様に、自身で補充するマンスリーマンションがほとんどです。
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④朝食、大浴場、サウナなどの施設がない
いわずもがなではありますが、朝食バイキングや大浴場などの施設はホテルならではのもの。マンスリーマンションにはありません。

⑤退去時に清掃費がかかる
マンスリーマンションでは清掃費が発生します。清掃費は、金額こそ異なるものの、いわば敷金の代わりのようなもの。入居日数に応じ、入居時に初期費用として請求されるケースが大半です。

⑥利用料(賃料)を事前に振り込まなければいけない
通常、マンスリーマンションでは部屋をキープするために、事前に賃料の支払いを求められます。※ホテルの場合も長期滞在の場合、デポジットが必要な場合や、定期的な精算が必要な場合があります。

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⑦入居までに数日待たなければならない場合がある
たいていの場合、マンスリーマンションの入居手続きは数日かかるもの。空室だからといって即日・翌日入居は難しいと思っておいた方がよいでしょう。

【専門家によるコメント】

ホテルと比較した場合のマンスリーマンションのデメリットを回避するには、コストの安さと、自宅のように使えるメリットを最大限に活かしましょう。 たとえば部屋のインテリアを少し変えてみるとか、自由に料理をしたり、気に入った食器を盛り込んだり、友人を呼んでホームパーティ―をして寛ぐといった使い方は、ホテルではできません。 また、ホテルだとそのほとんど小さなワンルームであるため、ついベッドで寝転んでテレビを見るとかスマホを見ることが癖になり、生活のメリハリがなくってしまうこともあります。 生活のリズムをきちんと確保するには、マンスリーマンションのほうが向いているでしょう。

田井能久氏(不動産鑑定士、株式会社タイ・バリュエーション・サービシーズ代表取締役)

賃貸マンション・ホテルの長期滞在との違い

マンスリーマンションの費用内訳

マンスリーマンションの費用の内訳は上記の表が一般的です

 (1424)

一般賃貸を短期賃貸する場合と費用はどう違う?

次に、一般賃貸とマンスリーマンションにそれぞれ12か月住んだ場合の費用を比べてみましょう。

 (1425)

ホテル暮らし・サービスアパートメントとどっちがリーズナブル?

次に、ホテル暮らしやサービスアパートメントと比べてみましょう。

 (1426)

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マンスリーマンションの契約の流れ

契約の流れ

マンスリーマンションの契約の流れは以下のとおりです。

①入居物件を探す
まずは物件探しからスタート。web上にはマンスリーマンションに特化した情報サイトが数多くあり気軽に検索が可能です。
②空室状況を確認
気になる物件を見つけたらさっそく空室状況を確認。問い合わせフォームもしくは電話で問い合わせてみましょう。
③申込手続き
問い合わせ後、申込用紙がメールかファクスもしくは郵送で送られてきます。申込用紙に必要事項を記入し、写真付きの本人確認書類を添えて送り返すと審査が行われ、審査を通過すると、契約書と請求書が送られてきます。
④契約書の返送と料金の支払い
契約書を返送し、入金を終えたら契約は完了。鍵の受け取り方法や鍵の形状は、物件や運営会社によって異なります。暗証番号で開く仕組みの場合、メールで暗証番号送られてくるケースも。カードキーの場合、郵送もしくは手渡しとなるケースが多いようです。
⑤入居
鍵を受け取ったら指定の期日に入居を完了すればOKです。入居したらまず、室内の設備の動作確認を行い、万が一問題があった場合には連絡を入れておくことが大切です。

【専門家によるコメント・マンスリーマンションの探し方について】

マンスリーマンションを探すうえでのポイントは、マンションでもホテルでもないという特性上、マンスリーマンションのサービスに特化した事業者から選んだほうがいいでしょう。 そのような会社はホームページ上でも細かく情報を提供しており、実際の内覧はできなくても、物件の写真も多く掲載され、諸費用なども明記してあるので、スムーズに利用できると思います。

マンスリーマンションは比較的長期に住むことが想定されます。備品が最初は壊れていなくても途中から壊れる可能性もありますし、少し経ってからすでにあった家具のシミや傷に気が付くこともあります。 このような場合、利用前からの不具合や汚れをあとから主張してもなかなか通らないため、備品の状況や部屋の不具合などは慎重にチェックする必要があります。あわせて、なにかあった場合に連絡すべき窓口はどこなのかを事前に確認しておいた方がいいでしょう。

田井能久氏(不動産鑑定士、株式会社タイ・バリュエーション・サービシーズ代表取締役)

マンスリー(ウィークリー)マンションを借りるときの注意点

マンスリー(ウィークリー)マンションは気軽に借りられる反面、重要事項の説明や確認が疎かになりやすいため、十分に注意する必要があります。

解約時の手続き、契約の途中で退去した場合の規定、トラブルが発生した際の所在の責任についてなど、疑問点があれば必ず確認し、万が一の場合に備えましょう。

一棟すべてがマンスリーマンションの場合などは、住民が長く住まない前提のため、挨拶をしないとか、隣の部屋に音が響いても気にしない人も入居しているケースがあります。 そこから大きなトラブルになることは少ないとは思いますが、気持ちよく毎日を過ごすためにはわずかな期間でもルール・マナーをきちんと守り、ご近所さんに対しても気を使って生活することも必要です。

田井能久氏(不動産鑑定士、株式会社タイ・バリュエーション・サービシーズ代表取締役)

法人利用の場合

マンスリーマンションを法人契約する場合でも、個人契約の際と大きな違いはありません。異なるのは入居の際に提出する書類。入居者の身分証明書と会社謄本の写しを求められることが多いです。

法人利用に適したマンスリーマンションサービスとは?

多様化するマンスリーマンション

近年、マンスリーマンションはニーズに合わせ多様化しています。その一例をみていきましょう。

女性専用(セキュリティ・オートロック・家具家電)

まずは女子専用の物件。オートロックが施され、監視カメラが設置されているなど、セキュリティ面への配慮が細やかなのが特徴です。内装にフィットするように家具や家電を揃えるなど、インテリアにこだわった物件も登場しています。

テレワーク仕様

コロナ禍にあって求められているのが、テレワークに対応した物件です。業務をスムーズに行うには環境の快適さが不可欠。マンスリーマンションにおいても、長時間座っても疲れにくい椅子やオンライン会議に対応できるインターネット環境など、快適に業務を行うための工夫が施され始めています。

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ハイスペックなマンスリーマンション

最近では、立地や高級感にこだわった、ハイスペックなマンスリーマンションも登場しました。ハイキャリア層に向けて、職住近接でありながら、アクセスがよく、快適な暮らしとビジネスワークの両立が可能な付加価値の高い住空間が特徴です。

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特徴を知って賢く利用しよう

先述したようなマンスリーマンションがあることを知っておくと、すぐに利用する機会がなかったとしても、いざという時、スムーズに部屋探し・入居できるなど、変化に柔軟に対応しやすくなるかもしれません。自分の生活スタイルに合わせ、多様化する賃貸物件をぜひ賢く利用してみてください。

法人利用に適したマンスリーマンションサービスとは?

コロナ禍以降、マンスリーマンションの活用方法・探し方が進化

法人利用が加速、その理由とは?

マンスリーマンションの多様化は、企業にとっても多くのメリットをもたらします。テレワークに適した物件に契約することが、仕事のパフォーマンス向上につながる可能性もあるでしょう。2020年以降、コロナ禍の長期化にともない、新しい生活様式に対応したマンスリーマンションも増えています。

新しいマンスリーマンション活用

①コロナ対策
長引くコロナ禍において、同居している高齢の家族の健康を守るため、一時的に別居をしたいと考える家族もいます。市場には、そのようなニーズに合わせて物件を紹介するサービスが登場。コロナ対策のために空気洗浄機が設置された物件を望む声にこたえたマンスリーマンションも登場しています。
また、ハイキャリア層がコロナ対策で職住近接を求めるケースなどに対応して都心のハイスペック物件などを提供するサービスも話題です。

②オンライン研修用
コロナ禍では、これまで対面で行っていた新人研修・社員研修を、リモートで行わざるをえない企業は少なくありませんでした。リモートでの研修や、オンライン会議に必要なタブレット端末、高速インターネット、Wi-Fi、プリンターなどを一式揃えた物件の提供始まりました。法人利用に特化した「マイナビBiz」という新サービスは、オンライン研修を効果的に進め、かつ安全に過ごせる住居として注目されています。月単位の契約も可能で、マンスリーマンションと同様に利用することができます。

【オンライン研修用の部屋とは?】
・オンライン研修に必要なタブレット端末、高速インターネット、Wi-Fi、プリンターなど研修に必要なシステム環境を提供。入居後すぐに研修スタート可能
・企業で1棟借りをすることもできます。同じ棟に社員が入居することで会社への帰属意識醸成、研修に取り組みながらも近くに仲間がいるという心理的安全性を担保
・社員はそれぞれパーソナルな空間で研修を受けることができ、衣食住をともにしないため、感染リスクを回避
・医療相談サービスも無料で対応しているため、健康面やメンタル面、事故などの相談サポートも
・ 入居中の住環境トラブルも迅速に対応。入居者だけでなく人事部等、社内の労力・リスクを削減
・ご要望に応じて、PCや長時間の座学にも負担の少ない座面調整可能な椅子の追加導入が可能

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マンスリーマンションをもっとわがままに探すには?

マンスリーマンションの用途の広がりに合わせて、従来よりもきめ細かにカスタマイズできるマンスリーマンションの新サービスも登場しています。「オンライン研修社宅」を運営する「マイナビBiz」はほかにも、立地や間取り、設備など、 それぞれのニーズに合わせた物件を用意、さらに用途に応じて必要な備品・サービスをオプションで付けられるなど、ホテル暮らしのメリットとマンスリーマンションのメリットを併せ持つサービスを展開しています。

【希望に応じた部屋を提案(※下記は希望例)】
・女性社員が住むので、オートロックで2階以上の物件を探している
・テレワークに適した設備のある部屋を希望
・同じ条件で複数の部屋を借りたい
・築浅、築年数〇年まで、などの条件で物件を探したい
・海外からの帰国者の一次滞在先や、外国籍のスタッフ向けの住まいを用意したい
・複数人を同じ建物に入居させたい
・長期の出張や、地方の拠点で働くスタッフ向けの社宅を手配したい
・敷金・礼金/仲介手数料や、家具家電などの費用を抑えたい
・社宅の手配や、維持管理の手間がかからない物件を探したい
・はじめて社宅を利用するので、いろいろ相談に乗ってほしい

以上のような個別の希望に応じて最適な部屋を提案できるのが「マイナビBiz」です。 敷金や前家賃なども不要で煩雑な支払い業務を軽減できる後払い対応など、法人契約の場合でも担当者の手間を大幅に減らせることも特徴です。まずは希望の条件や用途を伝えて、最適な部屋を提案してもらうとよいでしょう。

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(マイナビBiz編集部)
※本記事内の情報は2021年2月時点のものです。

【コメント専門家プロフィール】
田井能久 氏
株式会社タイ・バリュエーション・サービシーズ代表取締役/不動産鑑定士

国内最大手の不動産鑑定事務所に勤務後、米国系不動産投資ファンドに転職後2006年に独立。25年以上の評価実績を有し、特に相続や訴訟、M&Aに関連する案件を得意とする。セミナー活動のほか各種WEBメディアに記事提供も行い、海外事業では長期滞在ビザ(MM2H)や海外不動産投資アドバイスを行う。


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