マンスリーマンションの家賃相場は?料金の内訳も説明します


thumbnail

この記事は5分で読めます

マンスリーマンションは、一般の賃貸物件に比べ、スムーズに契約ができ、気軽に住み始められることが大きな魅力です。用途は短期滞在に留まることなく実に多様で、社宅として利用する企業も増えてきています。

今回の記事では、マンスリーマンションの家賃相場や料金の内訳などを解説しています。これから社宅としてマンスリーマンションの活用を検討されている方は、是非ご覧ください。

マンスリーマンションを探す

エリア別のマンスリーマンションの家賃相場

 (3907)

マンスリーマンションの家賃相場は、一般的な賃貸住宅と同様、地域によって異なります。その理由として、交通アクセスの良さや立地条件、マンションの設備などが挙げられます。今回は日本の代表的な都市である、東京・大阪・福岡・名古屋にあるマンスリーマンションの家賃相場について、それぞれ紹介します。

東京

マンスリーマンションの物件を多くそろえている大手の複数ポータルサイトで東京(23区)のマンスリーマンションの家賃を調べると、66,000円〜1,969,500円の範囲で4034件ヒットしました(2023年3月現在)。間取り別にボリュームゾーンを見ると、下記のようになります。

・ワンルーム:月額10万円~25万円程度
・1K~1LDK:月額20万円~40万円程度
・2LDK以上:月額30万円~80万円程度

駅に近い物件やより都心に近い物件など、利便性が優れている立地にある物件ほど家賃相場も高くなる傾向があります。

大阪

大阪エリアのマンスリーマンションの家賃を大手の複数ポータルサイトで調べると、60,000円〜1,369,500円の範囲で558件ヒットしました(2023年3月現在)。間取り別にボリュームゾーンを見ると、下記のようになります。

・ワンルーム:月額7万円~20万円程度
・1K~1LDK:月額15万円~30万円程度
・2LDK以上:月額25万円~60万円程度

大阪では、東京と同じようにビジネス・観光の中心地として物件のニーズが高い一方で、神戸、京都などが比較的近くに位置しているため、マンスリーマンションの立地も分散しています。そのためか東京と比べて件数が少なく、比較的賃料が抑えられています。

福岡

福岡エリアのマンスリーマンションの家賃を大手の複数ポータルサイトで調べると、75,000円〜316,500円の範囲で329件ヒットしました(2023年3月現在)。間取り別にボリュームゾーンを見ると、下記のようになります。

・ワンルーム:月額5万円~20万円程度
・1K~1LDK:月額10万円~30万円程度
・2LDK以上:月額20万円~50万円程度

主要都市となっており観光地としても人気の福岡は、福岡天神や博多などの都市部は地価が高くなっています。地域によって差があるため、賃料に関しては希望に近い物件を見つけやすいかもしれません

名古屋

名古屋エリアのマンスリーマンションの家賃を大手の複数ポータルサイトホームズで調べると、45,000円〜357,300円の範囲で387件ヒットしました(2023年3月現在)。間取り別にボリュームゾーンを見ると、下記のようになります。

・ワンルーム:月額8万円~20万円程度
・1K~1LDK:月額15万円~30万円程度
・2LDK以上:月額25万円~50万円程度

他エリアと同様、中心地に近いほど賃料は高くなる傾向にあります。しかし名古屋の特徴としては、エリアによる賃料の差が他エリアほど大きくないことがあります

マンスリーマンションの料金の内訳

 (3918)

マンスリーマンションを契約するにあたり、家賃の内訳がわかりにくいという声がしばしば聞かれます。その理由として、一般的な賃貸住宅と比較すると項目が異なる点にあります

例えば、管理費や光熱費といった諸費用が月額の料金に含まれることになります。ここからはマンスリーマンションの料金の内訳について説明していきます。

賃料

マンスリーマンションの賃料は、一ヶ月あたりの賃料を明示することが一般的とされています。初月のみ割引がある場合や、光熱費・インターネット利用料が含まれている場合は、それについても明示されていることがほとんどです。

例:月額10万円、光熱費・インターネット利用料込み

水道・光熱費

マンスリーマンションにおいて、水道料金や光熱費はほとんどの場合定額制で設定されています。定額制であっても無制限で使えるというわけではなく、使いすぎると追加料金が発生する場合もあるため、使用量にも注意が必要です

入居前に必ず物件の賃料詳細を確認し、水道料金や光熱費の有無や、支払方法について確認することが重要となります。

管理費

マンスリーマンションの管理費は、一般的なマンションの「共益費」と同じような扱いとされています。主に、物件の共用部分の維持や管理、清掃、セキュリティー設備の運営、修繕積立金などに使われています。また、物件によっては、フロントやコンシェルジュなどのサービスが提供されている場合もあり、その運営費用も管理費に含まれていることがあります

管理費は、入居者が支払う家賃に上乗せされる形で計算されることが一般的で、月々の家賃とは別に支払いが必要となります。金額は物件によって異なりますが、月数千円から1万円程度が多いです。こちらも入居前に物件の賃料詳細を確認し、管理費に含まれる項目や金額について確認することが大切です。

清掃費

マンスリーマンションでは、入居者が代わるごとに室内のクリーニングを行うため、その費用として清掃費がかかる場合があります。多くは初期費用に含まれているため、入居前に物件の賃料詳細を確認しておきましょう。一般的に清掃費用には、下記のような項目が含まれます。

・壁、床の汚れやシミ取り
・カーテンの洗濯や取り付け
・ガラス、窓の清掃
・水回りの清掃
・照明器具やエアコンの清掃

清掃費用は物件によって異なりますが、数万円から数十万円程度の場合があります。ただし、一部のマンスリーマンションでは、無料で清掃を提供するサービスを行っている場合もあるため、必ず確認しましょう。また、清掃費用の支払い方や清掃内容については、物件の契約書や入居案内に記載されているため、あらかじめ確認しておくと良いです。

インターネット費用

マンスリーマンションでは、インターネット回線を提供している場合があります。この場合、固定回線とポケットWiFiの2つのタイプがあるのですが、固定回線では主に光ファイバー回線などが利用されており、高速かつ安定した回線が提供されていることが多いです。そのため、テレワークをすることが多い方は、固定回線のあるマンスリーマンションを選ぶ方が良いと思われます。

インターネット費用に関しては、通常家賃や管理費とは別に請求され、一般的には数千円から1万円程度が多いです。ただし、インターネット回線の速度や利用時間帯によって価格が変わる場合もあります。

また、一部のマンスリーマンションでは、入居者が個別にインターネット回線を契約する必要がある場合もあります。反対に、インターネット利用料が無料の物件もあります。

物件によって契約内容は様々なため、入居前に必ずインターネット費用に関する情報を確認しておくことが重要です。また、インターネット回線が提供されている物件の場合は、速度や品質、使用可能な時間帯についても確認をしておく方が良いです。

寝具レンタル費

マンスリーマンションでは、マットレスや布団といった寝具は有料オプションとなっている場合が多く、これを寝具レンタル費と言います。これらのアイテムは、自分で持ち込みをすることも可能で、その場合はレンタル費用はかかりません。ただし、レンタルすることで手軽に入居ができるという利点もあります。

また、寝具レンタル費には、アイテムの交換や洗濯、修理といった内容が含まれている場合もあります。このサービスがあることで、入居者が自分で寝具を管理する必要がなくなるため、快適な生活を送ることにつながります

寝具レンタル費は、物件によって異なりますが、一般的には月額数千円から数万円程度が多いです。ただし、寝具レンタル費が無料の物件もありますので、確認が必要です。また、物件によっては、寝具を自己で用意する必要がある場合もあるため、事前に確認しておくことが大切となります。

家具家電レンタル費

マンスリーマンションでは、基本的には家具や家電が付いた状態で入居することができます。また、物件によっては付いていない場合もありますが、家具・家電のレンタルができる物件もあります。

レンタルできる家具や家電は、物件や地域によっても異なりますが、一般的にはベッド・テレビ・冷蔵庫・洗濯機といった、日常生活で使用する家電や家電があります。また、必要に応じて、調理器具や食器などもレンタルできる物件もあります。

さらには、こだわりのある方には追加オプションで、トレーニング用品や自転車などを借りることができる物件もあるそうです。

家具家電のレンタルサービスがあることで、準備をする手間が省け、すぐに快適な生活を始めることができるため、入居前に確認しておくと良いでしょう。また、レンタル費用に関しては、入居費に含まれている場合もありますが、別途かかることもあるため、そちらも一緒に確認しておく必要があります。

相場より高くなるマンスリーマンションの特徴

 (3945)

マンスリーマンションの中には、平均的な家賃相場よりも家賃が高くなる物件もあります。その理由として、築浅物件であったり高級レジデンスタイプといった、一般的な賃貸物件でも家賃が高く設定されているような物件が、マンスリーマンションにもあることが挙げられます。

しかし、それ以外にも立地が良かったりサービスが充実しているなど、必ずしも家賃が高いことがマイナスとはならない理由もあります。ここでは家賃相場が高くなる理由を紹介していきます。

部屋が広い

部屋が広いと家賃が高くなる傾向があります。その理由としては以下のようなものが考えられます。

・部屋の広さに比例して、建設・維持管理コストが高くなる
・豪華な設備やインテリアが用意されることが多いため
・広い部屋は需要が高く、入居希望者が多い

まず、部屋を広くするためには、建設時に資材や労働力、部屋の設備費用、維持管理に必要な人件費や修繕費用が多くなります。また、広い部屋には高級な設備やインテリアを意識することが多く、広いバルコニーやクローゼットがあったり、大型のテレビが置かれていたりと、インテリアを設置するためのコストがかかります

そのうえで、広い部屋は快適な生活空間を求める入居希望者にとって魅力的な選択肢であるため、需要が高くなります。このような理由から、広い部屋は家賃が相場よりも高く設定されるようです。

設備が充実している

設備が充実している物件も家賃が高くなる傾向にあります。その理由として、以下のような理由が考えられます。

・設備の充実にはコストがかかる
・入居者の需要が高くなる

まず、設備を設置したり維持・管理をするためにはコストがかかるため家賃に上乗せされる形となります。しかし、バス・トイレ別であったり、浴室乾燥機がついているなど、設備が充実することで、入居者にとって快適な生活が得られたり、利便性が向上するなどのメリットがあるため、需要が高くなります。

このような理由から、設備が充実した物件は家賃が相場よりも高くなる傾向にあるようです。

立地がいい

物件の立地がいいと家賃が高くなる傾向にあります。その理由として、以下のような理由が考えられます。

・交通アクセスが便利である
・周辺環境が充実している
・地価が高い

立地が良いと、公共交通機関へのアクセスが良くなることが多くなります。高速道路や幹線道路に近い場所に物件があると、車でのアクセスが良くなります。また、周辺に商業施設や飲食店などが多い場所も立地が良いとされます。このような条件は、入居者にとって利便性が高く、快適な生活に繋がるため需要が高く、そもそもの地価が高いため、家賃が高くなる傾向があります。

入居者サポートがある

マンスリーマンションのほどんどは基本的には入居者サポートはありません。しかし最近では、様々な入居者サポートを行うマンスリーマンションも登場しています。そのような場合には家賃は高くなる傾向があります。
入居者サポートとは、物件の管理・運営に関するサポートや、トラブル対応などを行うサービスのことをいいます。具体的には次のようなサポートがあります。

・24時間対応のサポートサービス
・生活用品が提供されるサービス
・設備の修理、交換サービス  
・部屋の清掃サービス
・生活のお困りごとのサポート、コンシェルジュサービス
・外国人のための多言語サービス

こういったサービスは、入居者が自分で管理をする必要がないため、快適な生活につながります。また、入居者サポートが充実しているマンスリーマンションは満足度が高く、リピーターが多いことから、家賃が高く設定されています。

マンスリーマンションを賃料の安さだけで選んではいけない理由

 (3946)

マンスリーマンションは短期間の契約も可能なため、営業職や研修生など、短期間だけその地域に滞在が必要な社員がいる場合、法人契約としてマンスリーマンションの契約を検討する企業もあるでしょう。家賃の安さに重点を置き、物件を検討している企業担当者もいるかと思いますが、マンスリーマンションを選ぶ際は、家賃相場だけで物件を選んではいけません。

その理由として、企業担当者はマンスリーマンションを選ぶだけが業務内容ではなく、物件の契約から社員が入居した後の管理、サポートまでが業務範囲となるためです。家賃相場を比較した際、価格が安い物件を選択しがちですが、物件契約の中に入居者サポートが含まれていて家賃が上がっている場合は、企業担当者としては家賃が高い物件の方がメリットが大きい場合があります。

また、家賃が相場より高い場合、立地が良かったり物件の設備が整っているといった、入居者にとってもメリットとなることが多いです。備え付けの家具や家電が揃っている方が社員は入居しやすく、快適な生活に繋がるため、仕事における満足度もあげることになります。

そのため、企業担当者がマンスリーマンションを選ぶ際には、家賃だけではなく物件の設備や入居者サポートといった、契約内容にも目を向け検討していくことが大切となります。

まとめ:マンスリーマンションの家賃相場と料金の内訳を知り、納得の行く物件を見つけよう

 (3950)

今回はマンスリーマンションの家賃相場とその内訳について解説しました。物件によって設備やサポートが付くなど、契約内容が様々です。また、ニーズに合わせた物件を用意、さらに用途に応じて必要な備品・サービスをオプションで付けられるなど、きめ細かにカスタマイズできるマンスリーマンションの新サービスも登場しています

「マイナビBiz」では、下記のような個別の希望に応じて最適な部屋を提案できますので、マンスリーマンションをご検討されている方は是非一度お問合せください。

【希望に応じた部屋を提案(※下記は希望例)】
・オートロックで2階以上など、セキュリティ面で安心できる部屋を探している
・テレワークに適した設備のある部屋を希望
・同じ条件で複数の部屋を借りたい
・築浅、築年数〇年まで、などの条件で物件を探したい
・海外からの帰国者の一次滞在先や、外国籍のスタッフ向けの住まいを用意したい
・複数人を同じ建物に入居させたい
・長期の出張や、地方の拠点で働くスタッフ向けの社宅を手配したい
・敷金・礼金/仲介手数料や、家具家電などの費用を抑えたい
・社宅用のマンスリーマンションの手配や、維持管理の手間がかからない物件を探したい
・はじめてマンスリーマンションを利用するので、いろいろ相談に乗ってほしい

マイナビBizに相談してみる(相談無料)

マイナビBizのマンスリーマンションのサービスををチェック

(マイナビBiz編集部)
※本記事内の情報は2023年4月時点のものです。


その他のおすすめ記事

マイナビBizが選ばれる理由
詳細はこちら