テレワークの悩みを解決!業務効率アップの7つの工夫~部屋に必要なこと・モノとは? 


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終わりの見えない新型コロナウイルスの影響により、日本でも「働き方」に大きな変化が訪れています。これを機に、自宅など各々に適した場所で仕事をする「テレワーク(在宅ワーク・リモートワーク)」を導入した企業も多いのではないでしょうか。

しかし、いざテレワークを始めてみたものの、今まで経験がなかった自宅での業務に慣れないと悩む声も。
これからは、リラックスするためや趣味のためだけでなく、いかに仕事をする環境に適しているかについても考慮しながら部屋や居住空間をデザインしていく必要があるかもしれません。

テレワークの悩みはやはり自宅の環境?

時間を有効に使え、満員電車のストレスもなく働く場所を自分で選べるテレワークは魅力的で効率が上がるという意見がある一方で、悩みを抱える人も多いようです。 テレワーク経験者は具体的にどのような悩みを持っているのでしょうか。

自宅でのテレワーク、6つの悩み

ここでは、多くの人が自宅でのテレワーク(在宅ワーク)で課題に感じていることのうち、代表的な6つの悩みを紹介します。

【悩み①】ネット環境が悪い
自宅のネット環境が整っていなかったり、家族が同時にネットに接続することで通信速度が遅くなったり、同じ建物内で回線が混雑する時間帯はスムーズに作業ができなかったりと、ネット環境の問題は業務の効率にも直結するため深刻です。

【悩み②】肩こり、腰痛がつらい
キッチンのテーブルをデスク代わりに使用する、簡易的な椅子しかないなど、仕事用のデスクやチェアがないという悩みも多く聞かれます。高さのあっていない机と椅子の組み合わせや、ローテーブルの前で床に座って仕事をし続けた結果、肩こりや腰痛が悪化してしまうことも。

【悩み③】集中力が途切れやすい
自宅では集中して仕事ができるという声が多い一方で、気が散る要素も多いのも事実。同居の家族の行動や、家族が見ているテレビの音が気になったり、部屋の中の趣味のグッズが視界にちらついてつい手が伸びてしまうという声もちらほら。ほかにも、他の家族や子どもの様子が気になるなど、集中力のキープはテレワークにおける課題のひとつです。

【悩み④】オン/オフの切り替えが難しい
終業時間が過ぎても業務を続けたり、一旦終えたものの残務が気になって再度パソコンを開いてしまったり、オンとオフの境目がなくなりがちなのもテレワークの悩みです。休憩時間と業務時間の境目があいまいになると、仕事の効率にも影響があるだけでなく、しっかり休むことができなくなってしまいます。

【悩み⑤】オンライン会議の背景が気になる
もともとはプライベート空間でもある自宅。自分の部屋を同僚・上司や取引先に見られたくないという声も多数あります。オンライン会議時に場所を移動する、同居の家族が通らないようその都度注意を促すなどの事前準備もなかなか面倒なもの。オンライン会議ツールによっては壁紙用の画像を設定できるものもあり、工夫をしている人も多いでしょう。

【悩み⑥】部屋が狭く、環境が整えにくい
一人暮らしのワンルームでは、仕事用の空間や設備を新たに用意することは難しいという人も多いでしょう。部屋が狭い、デスクが小さいなどのために会社で使用していた大きなモニターが置けず、小さなノートパソコンを使っているという声も挙げられています。これも業務効率に関わる切実な問題です。

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テレワークに必要な室内環境は?

業務効率アップのための7つの工夫

コロナ禍によってテレワーク・在宅ワークの導入が一気に進み、今後も多様な働き方を推進する流れが加速していくのは歓迎すべきことです。 では、今後、自宅でのテレワークを快適かつ仕事の効率が上がる環境にすればどうすればいいのでしょうか。

【工夫①】まず見直したいのはデスクまわり!机と椅子の高さを最適化して
机と椅子の高さのバランスはとても大切です。
「一般社団法人日本オフィス家具協会(JOIFA)」によると、事務机の理想の高さは720㎜。現在オフィスで使用されているデスクも高さ72センチ前後のものが多いようです。

それに比べると自宅にあるテーブル・机はそれよりも低いという方が多いのではないでしょうか。JOIFAが公開している「安心・安全なイスの選び方」の中に、自分の体に合ったイス・デスクの高さを計る計算式が紹介されています。

・座面の高さの目安(センチ)=身長×0.25
・デスク高さの目安(センチ)=座面高+差尺(身長×1/6)

計算してみると、
・身長155センチの場合:デスクの高さ64.58 cm 座面の高さ38.75 cm
・身長165センチの場合:デスクの高さ68.75 cm 座面の高さ41.25 cm
・身長175センチの場合:デスクの高さ73.92 cm 座面の高さ43.75 cm

となります。とはいえ、ベストな高さの机と椅子をそろえるのは難しいという人も多いはず。
テーブルが低い場合には台を用意しパソコンをその上に置く、椅子が低い場合には座布団などで座面の高さを調整するなど、工夫してみましょう。
また、デスク上には十分なスペースを確保したいものです。パソコン、モニター、数点の資料などを置いても少し余裕が出るくらいの広さを確保できるとよいでしょう。

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【工夫②】姿勢が整う椅子を用意。腰痛持ちなら椅子に投資するのも◎
椅子や座り方は、姿勢に影響します。肩こりや腰痛防止のために、機能性の高いオフィスチェアを購入している人もいるでしょう。普段使っている椅子にクッションや座布団を追加するだけでも、快適に仕事をすることができます。
骨盤矯正クッションなどを使うと姿勢がよくなり、腰に負担がかかりにくくなります。その他、身体を冷やさないビーズクッションや、お尻が痛くならない低反発クッションなどを、好みに合わせて追加しましょう。

【工夫③】ネット回線を整える
これは、仕事を円滑に進めるうえで必須です。モバイル回線を利用したポケットWiFiやスマートフォンのテザリングは手軽に利用できますが、場所、時間、環境などにより接続が不安定になりがちです。そのため制限が少なく安定している「光回線」が、テレワークを効率よく実施するにあたって推奨されます。

【工夫④】仕事用エリア・オンライン会議用のエリアをつくる
部屋をあまり見られたくないという方は、「オンライン会議はここで」というエリアを決めておくとよいでしょう。普段から、部屋の一角をパーテーション等で仕切ってワークスペースとして確保しておくと、会議の直前になって慌てなくて済みます。
デスクと椅子をすっぽりと覆える「プライバシーテント」も、集中力が高まるおすすめのアイテムです。
一人暮らしなどでスペースに余裕がない場合は、背後が壁になっている場所を確保する、もしくは本棚に布を張って壁のように見せるなど工夫をするといいでしょう。コンセントの位置や、ネットがスムーズにつながるかの確認も忘れずに。

【工夫⑤】立ち作業できるスペースがあると身体にやさしい
ずっと座りっぱなしで仕事をしていると、下半身の血行が悪くなり、体調不良の原因にもなりかねません。立って作業する時間をつくるとよいでしょう。
「立ち作業(スタンディングワーク)」は近年注目されています。じっくり考えるときは座って、スピード感を持って仕事をするときは立って、などとメリハリをつければ、業務効率も上がります。また、立ち作業は身体への負担も軽減されると言われています。
レバーで高さを変更できるデスクも便利です。また、本棚をうまく活用するなど、工夫次第で快適な環境をつくることができます。

【工夫⑥】LED電球を活用して光の調整を
見落としがちなことですが、テレワークにおいて、部屋の明るさもとても大事な要素。明るすぎたり暗すぎる中で仕事をしていると、すぐに目が疲れてしまいます。できるだけデスク用のライトを設置しましょう。仕事中は寒色系、リラックス時は暖色系の照明がいいと言われていますので、双方の切り替えができればより便利ですね。

【工夫⑦】集中力を途切れさせないためのちょっとした工夫
・仕事以外のものを視界に入れない
テレワークにおいて特に多い悩みは、誘惑によって集中が途切れること。テレビや本棚が目に入らないように、壁に向かってデスクを設置するといいでしょう。
また、デスクがごちゃごちゃしていると、会社であろうと自宅であろうと気が散ってしまうものです。脱線するきっかけになるものは視界から外したところに置きましょう。 パソコン、資料、筆記用具など仕事で使うものを始業前に揃え、それ以外は置かないようにしましょう。

・余計な音をシャットアウト
また、家族の会話やテレビの音が気になる場合は、防音・消音機能の付いたヘッドフォンで静かな音楽を聴くのもお勧めです。

・ルーティンを決めて仕事モードにリズムをつける
朝起きてそのまま同じ部屋で仕事をすると、どうしてもだらけてしまいがち。ルーティンを決めて動くのがおすすめです。「毎日同じ時間に起床」「決まった時間にデスクに着く」「お昼ご飯は12時」「休憩は3時から15分間」など、慣れるまでは、細かく決めるといいでしょう。

テレワーク・コロナ対策用の社宅サービスとは?

テレワーク・在宅ワークが当たり前の時代に必要なことは?

働き方改革はこれからも進む

テレワーク(在宅ワーク)も厚生労働省が促進する「働き方改革」の施策のうち。 未曾有の事態ともいわれるコロナ禍において、取り入れる企業が増えたことで、奇しくもテレワークの効果と課題が浮き彫りになりました。
今後も、コロナ対策のほかに、オンライン会議の便利さや通勤時間の短縮などのメリットが大きいという理由でテレワークを継続する企業も多いはずです。

従業員の住宅環境によって効率や業績に影響も

うまく利用すれば従業員にとっても快適で業務効率を上げやすいテレワークは、従業員だけでなく企業側にとってもメリット・デメリットがあります。
オフィスの家賃や通勤手当など大きな経費を削減できる一方、従業員の住宅環境によっては効率や業績に影響が出てしまうことも事実です。また、テレワーク中の従業員のメンタルケアが不十分であるといった問題も明るみになりました。

テレワーク用の機能を備えた社宅が登場!

居心地の良い仕事場(=社宅)の提供も、魅力ある企業の条件に

これまではオフィスで行っていた新卒社員研修や中途社員研修、OJT等が実施できなかった企業も多かった2020年、社員教育や業務に支障が出てしまったという声も聞かれます。新入社員全員のネット環境が整っておらず、研修の習熟度に差が出たり、研修評価が下がったという悩みも。
また、寮や社宅(社有物件)を用意している企業の中にも、新型コロナウイルス感染症対策のため、借り上げ社宅に切り替えるという流れも加速しています。なかには、シェアハウスに住む社員を借り上げ社宅に転居させたり、通勤に時間がかかる社員のために会社近くの部屋を用意するという企業もあるようです。

企業に求められる従業員の住環境整備

これからの時代、企業は従業員の住環境にも気を配る必要があります。それが、優秀な人材を確保し定着させるために必要な要素になっていくことは間違いありません。
もちろん社宅の導入にも手間や費用はかかりますが、採用は、企業の未来を左右する重要な活動です。長い目で見て会社の発展を考えた場合、社宅制度の導入は将来への投資と考えることができるでしょう。

テレワークに適したお部屋とは? 感染対策もできる社宅サービスが登場!

(マイナビBiz編集部)
※本記事内の情報は2021年1月時点のものです。


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