サービスアパートメントとは?ホテルや賃貸、マンスリーとの違いを解説
サービスアパートメントという単語を聞いて、どのような内容のサービスかすぐに浮かぶ方多くないのではないでしょうか。海外では旅行やビジネスで利用される滞在施設として普及しているサービスですが、日本ではまだまだ馴染みの薄い存在です。
従業員の長期出張や研修に伴いサービスアパートメントの利用を検討している企業は、サービス内容や料金相場を理解しておく必要があるでしょう。
まだまだ日本では馴染みの薄いサービスアパートメントの概要を解説します。ホテルやマンスリーマンションとの違いや、サービスアパートメントを利用する際の注意点も紹介します。
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サービスアパートメントとは?
サービスアパートメントはホテルと賃貸物件、双方の特徴を持つ賃貸住宅のことです。近年、長期旅行や長期出張中の新たな滞在先として注目されており、とくに都市部で新たな施設が増えています。
都心(東京・大阪のような大都市)のサービスアパートメント滞在費用は、おおよそ月額20~30万円以上と言われています。ただし、サービスアパートメントを利用する際は通常の賃貸物件と違い、一般的に初期費用と呼ばれる敷金や礼金、仲介手数料などはかかりません。
また、サービスアパートメントでは電気やガスなどの光熱費に加え、パソコン作業などに必要なインターネット設備の利用料なども費用に含まれることが多くなっています。短期〜中期の滞在であれば、通常の賃貸物件を契約するより費用が抑えられる場合もあります。
サービスアパートメント利用時の滞在費用はエリアや賃貸時期、設備のグレード・間取りなどにより大きく異なります。利用に先立って確認しておくと良いでしょう。
サービスアパートメントの特徴
サービスアパートメントの特徴は、下記の通りです。
・ホテル並の家具家電・サービスを用意
・賃貸住宅と同じように家事が可能
運営会社やエリア等によって提供されるサービスも異なるので、実際に宿泊する予定エリアのサービスアパートメントに関する情報収集は可能な限り実施しましょう。
ホテル並の家具家電・サービス
サービスアパートメントの大きな特徴として、ホテル並の家具家電・サービスが提供される点が挙げられます。
サービスアパートメントから提供される代表的なサービスとしては
・ホテルクオリティの備え付け家具や家電
・ハウスキーピングサービスが利用可能
・コンシェルジュ常駐の施設も
・食事の注文サービスやトレーニングジムの利用が可能な施設もある
サービスアパートメントのユーザーの多くは、中長期の出張滞在で利用するビジネスパーソンです。そのため、ホテルのようなハウスキーピングサービスがあったり、コンシェルジュ常駐でさまざまなトラブルにも対応することで、ビジネスに集中できる環境づくりが可能となっています。
また、マンスリーマンションと同じく家電・家具が備え付けられていますが、その多くがホテルクオリティの上質なアイテムで揃えられています。企業役員や役職者の出張手配を担当する方は、宿泊先としてサービスアパートメントを検討するのもオススメです。
自炊・洗濯など賃貸住宅のように暮らせる
コンシェルジュやハウスキーピングの提供があるサービスアパートメントですが、賃貸物件のように家事を自分で行える環境である点も大きな特徴です。
サービスアパートメントはホテルと違い、一般的な住居と同じかそれ以上の広さのキッチンが備え付けられていることが多く、材料を用意すれば自炊は容易です。
また、洗濯機や乾燥機が備え付けられていることも多く、クリーニングをフロント経由で依頼したり、コインランドリーまで洗濯物を持っていく必要もありません。
出張先でも自宅にいる時と同じような生活を送りたい人に、サービスアパートメントはオススメです。
サービスアパートメントとホテルの違い
サービスアパートメントとホテルの違いは下記の通りです。
・滞在する期間
・サービスアパートメントは審査がある
・清掃サービスの有無・頻度
・設備(とくにキッチン設備)
・家具家電の種類グレード
共通点もあるので、それぞれ詳しく説明します。
滞在する期間の違い
サービスアパートメントとホテルの大きな違いは滞在する期間です。ホテルは1泊〜1週間ほどの期間で滞在する方が多いですが、サービスアパートメントはおおむね1ヶ月〜の中長期間で滞在する方が多いです。
そのため、後述する通りサービスアパートメントではホテルにはないキッチンが備え付けられているため自炊ができたり、洗濯機や乾燥機が部屋に備え付けられているため自分で選択ができたりします。
中長期の出張手配が多い担当者の方は、ホテル以外にサービスアパートメントも滞在先の候補に入れてみるのも良いでしょう。
滞在には審査が必要
サービスアパートメントへの滞在には審査が必要です。勤めている企業や滞在目的などさまざまな項目をサービスアパートメントのスタッフが審査し、基準に達している人のみが滞在可能となります。
サービスアパートメントの審査は、セキュリティの観点及び高額な滞在費用の支払い能力の有無を確認するために存在しています。出張における滞在先の手配でサービスアパートメントを検討している方は、社内の担当者と審査について確認しておくと良いでしょう。
清掃サービスの頻度
サービスアパートメントの清掃サービスは、週に一回程度のところが多いです。ホテルのように毎日清掃サービスを入れたい場合は、予約の時に要望として伝えておくと良いでしょう。その際は、オプション料金がかかる場合もあるので、滞在予定のサービスアパートメントに確認しておくことをオススメします。
キッチン設備、家具・家電の種類・グレード
サービスアパートメントはホテルと比べて生活がスムーズに行える家具・家電を備え付けています。
家具家電などの設備が充実していれば、出張中のビジネスパーソンにとっても滞在中の生活クオリティが担保できます。洗濯物をコインランドリーまで持っていく必要がなくなったり、自炊を取り入れることで栄養バランスを保ちやすくなったりするので、心身ともに健康な状態で業務に臨めるでしょう。
サービスアパートメントと賃貸物件の違い
続いて、サービスアパートメントと賃貸物件の違いを紹介します。
・契約期間の違い
・家具・家電の有無
・滞在中のサービス
・初期費用の違い
・光熱費などのランニング費用
それぞれ詳しく説明します。
契約期間の違い
サービスアパートメントは、賃貸物件と比べ短期間(1ヶ月〜)から滞在が可能です。また、サービスアパートメントの多くは交通アクセスが良い立地にあるので、滞在期間や用途に合わせて利用すると良いでしょう。
家具・家電の有無
賃貸物件の多くは備え付けの家具や家電はありませんが、サービスアパートメントには備え付けの家具・家電があります。また、多くのサービスアパートメントではホテルグレードの家具・家電を用意しているため、企業役員や役職者の中〜長期出張にも利用しやすくなっています。
滞在中のサービス
大きなマンションのような賃貸物件では「管理人」が昼間だけ常駐している場合もありますが、サービスアパートメントではホテルクラスのコンシェルジュが24時間体制で常駐していることもあります。
特に、出張で滞在している人にとっては施設利用の疑問やトラブルをすぐに解決できるため、サービスアパートメントのホスピタリティの高さがうかがえます。
初期費用の違い
賃貸物件を契約する際は敷金や礼金、仲介手数料などさまざまな初期費用が発生しますが、サービスアパートメントでは月々の滞在費用以外かかりません。
ただし、サービスアパートメントは月々の滞在費用が20〜30万円を超えることも多く、総じて費用は割高になるといえるでしょう。
光熱費などのランニング費用
賃貸住宅であれば、電気代やガス代、水道代はそれぞれ別に支払う必要があります。しかし、サービスアパートメントでは、光熱費などのランニングコストが全て滞在費用に含まれていることが多いです。
煩わしい支払い作業がカットされるのも、出張者には嬉しいメリットです。
サービスアパートメントとマンスリーマンションの違い
サービスアパートメントとマンスリーマンションの違いについて紹介します。
・価格相場の違い
・光熱費や管理費の違い
・付加サービス
・部屋以外のその他設備
・サービス提供のエリア
・生活に必要な備品
それぞれ詳しく解説します。
価格相場の違い
サービスアパートメントは一月20〜30万円の滞在費がかかるので、マンスリーマンションより割高です。マンスリーマンションもサービスアパートメントと同様に、備え付けの家具や家電がある物件が多いため、入居者のグレードに合わせて使い分けると良いでしょう。
光熱費や管理費の違い
サービスアパートメントは、マンスリーマンションに比べ滞在費に含まれる光熱費・管理費が割高です。その理由は、用意されている家具・家電の数やグレード、提供されるサービスの種類が多いためです。
マンスリーマンションもサービスアパートメントと同じく、多くの物件で光熱費や管理費が滞在費に含まれています。ただ、家具家電やサービスが比較的シンプルになっているため、費用もコンパクトとなっています。
費用を抑えて中長期の出張で滞在先を探している場合は、マンスリーマンションを検討すると良いでしょう。
付加サービス
コンシェルジュが常駐するような付加サービスを利用したい人は、サービスアパートメントがよいでしょう。マンスリーマンションにはコンシェルジュはいない場合がほとんどですが、入居中のサポートまでおこなうマンスリーマンションも登場しています。
入居者サポート付きのマンスリーマンションをチェックする
部屋以外のその他設備
サービスアパートメントについているジムやキッズルームのような保養施設は、マンスリーマンションにはないケースがほとんどです。しかし、滞在期間や単身者の利用など保養施設が必要ないことも多いので、滞在目的に合わせて選ぶと良いでしょう。
サービス提供のエリア
サービスアパートメントはマンスリーマンションに比べ、首都圏に集中してサービス展開されています。マンスリーマンションも首都圏に多くサービス展開していますが、加えて地方都市へも物件の用意があるケースが多いです。
出張先に合わせてマンスリーマンションの利用も検討すると、滞在先のバリエーションが増えるでしょう。
備品・生活用品の有無
サービスアパートメントにはコンシェルジュが常駐していることがあるため、生活に必要な備品の手配を依頼することも可能です。ただし、その分、滞在費用が割高になることが多いため、費用を抑えて長期滞在したい方はシンプルなサービス形態のマンスリーマンションを利用した方が良いでしょう。
サービスアパートメントの注意点
最後に、サービスアパートメントを利用する際の注意点を紹介します。
・家具や家電はあくまでも備品
・予約が取れないことも
・利用期間によっては料金が上がることも
それぞれ詳しく解説します。
家具・家電の選択ができない
サービスアパートメントの家具家電は、施設の備品であるため、用途や生活パターン、好みによって取捨選択することがほとんどできません。また、破損させてしまったら、弁償する必要があるので注意が必要です。
予約が取れないことも
サービスアパートメントは長期滞在する人が多いため、空室がなくなり予約が取れないこともあります。特に、立地の良いサービスアパートメントは人気があるので、検討している人は予約状況をチェックしておくと良いでしょう。
利用期間によっては料金が上がることも
サービスアパートメントの利用期間によっては、料金が上がることもあるので注意が必要です。例えば、1〜2日の超短期利用や繁忙期は料金も上がりやすい傾向があります。サービスアパートメントの利用を考えている人は、スケジュールを鑑みながら早めの予約を心がけましょう。予約時には、キャンセルポリシーも確認しましょう。
まとめ:サービスアパートメントとの違いを理解し、自社に合ったサービスの利用をしましょう
手厚いサービスやホテルグレードの家具家電を備えたサービスアパートメントは、企業役員や役職者の中長期出張の滞在先としてオススメです。しかし、サービスや施設のグレードが高い分、滞在費用も高くなるのがネックです。なるべく費用を抑えて中長期出張の滞在先を探している人は、マンスリーマンションの利用を検討すると良いでしょう。
マイナビBizでは、サブスクリプションで1ヶ月単位からマンスリーマンションが借りられるサービスを提供しているため、出張期間に合わせた滞在先の手配が可能です。また、繁忙期の事前予約も可能です。さらに、入居後サポート・家具家電・仕事用のデスク等の手配など、ビジネスパーソンが過ごしやすい環境を用意することもできます。
中長期の出張で滞在先を探している場合は、マイナビBizが提供するマンスリーマンションの利用もご検討ください。
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(マイナビBiz編集部)
※本記事内の情報は2023年2月時点のものです。