
社員の住環境の満足度向上を実現。さらには総務業務負担を大幅軽減。
2025.05.26

株式会社JALサンライト
株式会社JALサンライト
課題
- さまざまな障がいのある社員に適した住居の確保が困難
- 地方や若年層の優秀な人材獲得が困難
- 採用・異動時の住居手配対応が人事業務を圧迫
解決策
- 障がいのある社員への個別対応と配慮が可能なサービスの導入
- 若年層向けの単身寮や家族帯同が可能な社宅制度をマイナビBizを活用して導入
- 契約から管理までをマイナビで一元化し、24時間サポート付きの体制を導入
効果
- 社員の住居に関する不安解消と転勤へのハードル低下
- 地方からの採用力強化と優秀な若手人材の採用・定着が可能に
- 総務・人事部門の業務効率が向上し、社宅制度の安定運用を実現
日本航空の特例子会社として設立された株式会社JALサンライト。同社の職場では、障がい者と健常者がともに働き、社員の約半数がさまざまな障がいを抱えながら、それぞれの能力を活かして活躍しています。このような特徴を持つ同社では社宅制度の整備と効率的な運営に取り組んでいます。
今回は、総務部総務グループの坂巻美緒さん、総務部人事グループの安部弘規さん、同じく総務部人事グループの鈴木麗亜さんにお話を伺い、同社が抱える住まいの課題と、それを解決するためにマイナビBizを活用した取り組みについて詳しくお聞きしました。
障がいのある社員への配慮と採用力強化のために、社宅制度を導入
― 社宅制度を導入された背景を教えてください。
安部さん:当社の特徴として、特例子会社ということでさまざまな障がいがある社員がいます。例えば聴覚障がいや視覚障がいなど、単独で不動産を探そうとしても、実際にストレスなく暮らせる物件を見つけられるのか、そもそも契約してくれるのかが大きな課題でした。制度導入前は、障がいがあるということで物件を断られたりすることもあり、住居を探すのに非常に苦労している社員も多くいました。
鈴木さん:20代・30代の若手社員向けの福利厚生が不十分で、社宅制度の整備が課題でした。各業界で人財確保のための採用活動が年々激化していく中で、他社が社宅制度を充実させることが増えています。特に遠方からの転居を伴って入社を希望する応募者にとって、企業のイメージが向上し、採用競争力の強化が期待できると考えました。また、長期就労と離職率の低減にもつながるという効果も期待しています。
坂巻さん:転勤の存在も社宅導入のきっかけとなっています。現在、拠点が天王洲、羽田、成田、大阪にあり、今後は、4拠点間で、いろいろな業務を経験してほしいという思いから、転勤を増やしていこうという考えがあります。
鈴木さん:社宅の種類としては、新入社員や単身の方は単身寮として、そして転勤に関しては家族でも利用できるように制度を整えています。
さまざまな障がいのある社員へのサポートがマイナビBiz導入の決め手に
― いつ頃か導入を検討されたのでしょうか?
安部さん:社宅管理規程を整備したのが2022年8月1日で、実際に制度を利用開始したのは2023年4月1日からです。その約1年前、2021年度末から社宅制度導入の検討を始めました。単身寮については現在約30名が利用中です。
― マイナビBiz導入の決め手は何だったのでしょうか?
安部さん:何社か検討する中で、最も響いたのは障がいのある社員へのサポート体制です。マイナビBizに相談すれば、さまざまな障がいのある社員に対して、物件選びから入居中まで丁寧にサポートしていただけるという点が一番の決め手となりました。
内見のときも、視覚に障がいがある方のために必要な配慮をしながら駅からのルートを確認するなど、個々に合わせた本当に丁寧な対応をしていただいています。物件探しの段階から、通勤ルートの安全を第一に考え、ご配慮いただいたことが大きかったです。
鈴木さん:それに加えて、社宅制度を作ろうとしたタイミングでマイナビのご担当者の方とお話をさせていただく機会があり、それも大きなきっかけとなりました。他社の利用も検討していましたが、当社は『縁』を大切にしていることもあり、ご縁を感じて決めました。
安部さん:何よりも、全てのことをお任せできるという点も決め手ですね。社宅の物件探しからサポート、契約更新、支払いまで月額でのフルパッケージで一本化できることが、コスト面でも手間面でも安心感があって決め手となりました。
坂巻さん:24時間対応していただけるという点は特に安心感があります。一般の不動産会社で契約すると、問い合わせが営業時間内に限られることが多いなか、マイナビBizでは24時間の電話サポートがパッケージに入っており安心いたしました。最近でもガスがつかなくなったことが夜に判明して、そのときにマイナビBizのサポートに連絡したらすぐに対応していただいたこともあり、大変助かりました。
― 導入後も引き続き、マイナビBizを利用し続けている理由は何ですか?
坂巻さん:社宅物件を探すところから、入居後のアフターサービス、契約更新の管理も事前に半年前からご連絡いただける点、また、月々のお支払いも一本化してもらっているところがとても助かっています。継続して利用する大きな理由となっています。
安部さん:マイナビBizの利用当初は、希望条件が複数あるということもあり、なかなか物件が決まらなくて、何か所も見学したりということもありました。そのうち、だんだんこちら側のどういった視点で物件を探しているかまで理解いただけるようになりました。今ではご紹介いただいた物件が、大体1回目で決まっているというところがあるので、スムーズに物件探しができるようになっています。
また、借り上げ社宅ではないので、社内基準はありつつも、社員が物件を自由に選ぶことができるという点も評価しています。
― 物件を探す際に、どのような条件を重視されていますか?
鈴木さん:障がいの種類によってさまざまな条件があります。静かなところがいいという希望は、精神障がいがある社員などから多いですね。また、視覚障がいや身体障がいがある社員には、エレベーターなど行き来しやすいところなど、それぞれの障がいに配慮した条件を重視しています。
― 社宅制度を導入したことで、転勤の不安を軽減できそうですか?
安部さん:まず弊社では、ジョブローテーションとして、いろいろな業務を経験してほしいという思いがありました。単身寮に比べ、まだ転勤用の社宅件数は少ないのですが、最近5件に増えました。
今後は事業所が全国に増えていくことを考えると、転居を伴う社宅利用者は増えていくと思います。自分が今住んでいるところから事業所までの通勤時間が1.5時間以上の場合は、転勤する際に社宅が利用できることをお知らせしています。
採用力強化と業務負担軽減を実現
― マイナビBizを導入されて、どのような効果がありましたか?
安部さん:まず障がいのある社員にとっては、住居探しは大きな負担です。以前は適切な物件を見つけることが困難で、例えば下肢障がいのある社員が、物件を見ずに契約してしまい、3階まで階段で上がらなければならない物件に住んでいたこともありました。マイナビBizでは、ご担当の方がそれぞれの障がいに配慮した物件選定、また丁寧な内見案内もしてくれるため、安心感が大きいですね。
鈴木さん:地方から入社する場合、以前は「住居を自分で探すのは大変だし、負担も増える」というマイナスイメージがありました。しかし、今は社宅があることで会社としても採用競争力という部分で学生にアピールでき、非常にプラスに働いていると感じています。以前に入った地方出身の社員から「私の時は制度がなかったので羨ましい」という声も聞きました。
また、転勤に対しても「社宅制度を利用したい」という声も届いています。社員が住居の心配でキャリアの機会を逃すことがなくなり、チャンスを増やすためにも社宅制度の活用を促進していきたいと考えています。
― 人事・総務部門の業務負担はどう変わりましたか?
安部さん:人事・総務部門と管理会社との直接のやり取りがないので、そういった点ではこの社宅管理に人手や工数を取られることがなく、非常に負担が少なくなりました。利用する社員が希望する物件や条件を提示した後で、マイナビBizの方で物件選定をしてくださいますし、鍵の受け渡しや入居後のサポートなどもすぐに対応いただけるので、非常に助かっています。
社員からは安心感と住環境の質に高い評価
― 実際に入居された社員の皆様の声はいかがですか?
鈴木さん:私自身も社宅制度を利用しています。個人的な話ですが、長く住んでいた家から引っ越したいと思っていたタイミングで社宅制度の話があり、特定の物件がヒットしたんです。内見の日は日曜日だったのですが、土・日・祝日関係なく対応していただき、その日に「ここにします」と連絡させてもらいました。自分が求めていた条件をすべてクリアしているマンションに住めたことは、本当に嬉しかったですね。
― 実際に住んでみていかがですか?
鈴木さん:新築ということもあって防音もしっかりしていて、駅から近いのですが電車の音なども気にならず、トラブルもなく充実しています。自分が望む静かな環境で過ごせています。
坂巻さん:私自身も社宅ですが、自分の住んでいる物件の一つ下の階に同期が住んでいます。その方は聴覚障がいがあり、大家さんやすぐに駆けつけてくれる人がいる物件がいいという希望だったのですが、たまたま私と同じ物件が空いていたので一緒のマンションに住むことになりました。大家さんはいなくても、同期が近くにいるから心強いですし、不安を解消できるような細かい配慮に安心感を持てたと話していました。
鈴木さん:洗濯機が壊れてしまったときに、部屋から洗濯機を取り出すことができない状況になったんです。そのときもマイナビさんに対応してもらい、すぐに代わりの洗濯機を納品してもらえて本当に助かりました。
社宅制度の更なる充実へ
― 今後の社宅制度についてビジョンがありましたら教えてください。
安部さん:昨年度、大阪事業所を開設し、今後はそういった新しい事業所が増えていくことも考えると、転居を伴う社宅利用者は更に増えていくでしょう。そのためにも社宅制度を更に充実させていきたいと考えています。
坂巻さん:利用者からのフィードバックも大切にしたいと思っています。社宅制度を立ち上げてから2年ほど経つので、入居者にむけてエンゲージメントなどの効果があるのかなど、今後の入居者にさらに満足してもらえるよう一度アンケートを取ってみようと考えているところです。

株式会社JALサンライト
日本航空の特例子会社として1995年に設立され、航空券審査や客室・運航乗務員のサポート、総務事務・福利厚生など、航空輸送の円滑な運営を支える各種サービスを展開しています。障がいの有無にかかわらず多様な人財が共に活躍するダイバーシティ推進企業です。
日本航空の特例子会社として1995年に設立され、航空券審査や客室・運航乗務員のサポート、総務事務・福利厚生など、航空輸送の円滑な運営を支える各種サービスを展開しています。障がいの有無にかかわらず多様な人財が共に活躍するダイバーシティ推進企業です。