新入社員研修に適した宿泊先は?選び方と手配のコツ【専門家が徹底解説】


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新入社員研修では、適切な宿泊先の手配が重要です。快適な宿泊施設を用意すれば仕事へのモチベーションも上がり、今後の業務にもよい影響が出るでしょう。しかし研修に利用できる宿泊先は数多くあり、どのように選べばよいか迷う担当者もいるでしょう。また宿泊先の手配をどう進めるべきか迷うケースもあります。

そこで本記事では新入社員研修で利用できる宿泊先とその選び方、手配のコツをわかりやすく解説します。自社の新入社員、理想とする研修内容に合った快適な宿泊先を選び、研修の効果を高めましょう。

新入社員研修の宿泊先をお探しのご担当者さまに最適なご提案をいたします。研修に適した宿泊先手配が一括でできるマイナビBizまでぜひ一度ご相談ください。

新入社員研修で利用できる宿泊先

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まずは新入社員研修で利用できる宿泊先の代表例を解説します。宿泊先にはそれぞれメリットとデメリットがあるため、違いを把握してどの宿泊先が自社に適しているか判断しましょう。

ホテル

短期間の新入社員研修では、ホテルを選択する企業もいるでしょう。会議スペースなどが付属したホテルであれば、スムーズに研修が実施できます。また駅近でアクセスのよいホテルが多いため、数多くの選択肢から自社に適したものを選べます。

ホテルには生活に必要な最低限のアイテムが揃っており、食事の提供もされるケースが多いです。また定期的に部屋が清掃されるため、快適に過ごせます。

ただし大人数での利用は難しいケースもあり、長期の利用には不向き感じる社員・人事担当者が多いようです。また、おおむねビジネスホテルにおいては、部屋で仕事などに利用できるスペースが狭く、仕事向きの机や椅子がない場合も多くみられます。部屋で過ごす時間が長かったり、オンラインで研修を実施する場合は注意が必要です。

またホテルの設備や内装は非日常感が強く、自宅のようにリラックスするのが難しいと感じる新入社員もいます。長期の研修であれば、より自宅に近い環境の宿泊施設を検討しましょう。

研修施設

研修用施設のなかには、宿泊設備を備えているものもあります。宿泊もできる研修施設であれば、アクセスも便利で研修先までの移動負担が大きく減ります。

ただし宿泊ができる研修施設は多くありません。希望のエリアによっては、条件に合う研修施設が見つからないケースもあるでしょう。また宿泊スペースは広くない場合が多く、大人数で泊まるのは難しいです。

社有の社宅

会社で社宅を持っている場合は、新入社員研修の宿泊施設として活用できます。他の利用者を気にしなくてよいため、トラブルの防止につながるでしょう。また既存の従業員との交流機会を設けやすいため、会社全体の一体感が高まります。

ただし社宅を持っている会社は多くありません。新しく社宅を用意するとなると大きなコストがかかるうえ、新入社員研修のない時期は空き部屋が増えてしまいます

また、よほど大きな社宅でない限り、新入社員全員が入れるだけの部屋数は基本的に少ないです。一部の新入社員は周辺のホテルなどに滞在する必要があるため、一体感の醸成が難しい可能性もあります。

ウィークリーマンション

ウィークリーマンションなら、研修期間に合わせて1週間単位で柔軟に部屋を借りられます。ホテルと比べ料金が安めであるため、1か月未満の宿泊研修におすすめです。

ただし生活に必要な日用品などは、会社側である程度用意する必要があります。また研修で利用できるスペースがない場合もあるため、研修施設にアクセスしやすいマンションを選ぶことが重要です。

マンスリーマンション

1か月以上の研修なら、マンスリーマンションが非常におすすめです。マンスリーマンションなら料金を安く抑えられるうえ、家具や家電など生活に必要なものが揃っています。また自宅感覚でくつろげるため、研修が長期になっても安心して過ごせます

ただしウィークリーマンション同様、研修施設が一体となっているものは少ない状況です。研修施設にアクセスしやすい駅近の物件を選び、新入社員の負担を軽減しましょう。

新入社員教育は、当然ながら会社のルールを知るため、そして社会人として会社の戦力になってもらうために実施するものです。しかし、若者世代の減少にまつわる労働力不足が課題とされている昨今の企業は、それ以外の目的として、早期の離職を防ぐことも重要なポイントとして挙げられます。 入社前もしくは入社して間もない新入社員同士が同じ施設を拠点として活動し、先輩社員や同期の社員と研修内外で交流をすることで一体感が生まれます。その結果として、新入社員自身が一つの組織の一員であることを自覚し、仕事に対する意欲が湧くことへと繋がるのです。

加藤知美氏(社会保険労務士)

研修に必要な家具家電、デスク・チェア、日用品などがそろったマンスリーマンションを手配したいご担当者はぜひご相談ください。一棟に複数人をまとめる、本社・研修施設に近く築浅物件を希望、電子契約・一括後払い請求などにも対応しています。

新入社員研修に適した宿泊先の選び方

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ここからは研修の効果を高めるため、数ある宿泊先のなかから会社の状況に適した場所を選ぶポイントを紹介します。研修で利用する宿泊先は、今後の仕事へのモチベーションにも影響します。新入社員の満足度を高め、これからの仕事につなげましょう。

研修に適した設備があるか

宿泊施設で研修を実施する場合、研修で利用できる広いスペース、話し合いで使える机、椅子などがあるか確認しましょう。必要な設備がない場合、周辺に設備の充実した研修施設があるかチェックする必要があります。

また快適な研修環境を実現するうえで、インターネット環境は重要です。諸事情によりオンライン研修となった場合に備え、各部屋にインターネット設備がある施設を選びましょう

生活用品は揃っているか

新入社員の負担を軽減するには、入居後、すぐに生活をスタートできるかも重要です。新入社員研修は長くても数か月であり、新入社員側に家具や家電を新しく購入する余裕はありません。家具、家電など生活に必要なアイテムがすべて揃っているか確認しましょう

またトイレットペーパーやティッシュ、ゴミ袋など定期的な購入が必要となる日用品もあります。日用品をすぐに購入できる場所があるか、チェックすることも大切です。

十分な調理設備はあるか

健康維持のため、十分な調理設備があるかどうかも確認しましょう。自炊できるキッチンがあれば、好きなタイミングで好きなものを調理できるため新入社員のストレス軽減につながります

また研修中は外食続きで体調を崩してしまう新入社員も少なくありません。食事施設のついたホテルを利用するのもよいですが、費用は上がってしまいます。自炊設備のある宿泊施設を用意することで、体調に合った食事を作ってもらいましょう。

研修会場からのアクセスはよいか

研修会場と宿泊先を別にする場合、アクセスが良いかどうかチェックしましょう。研修会場を別に用意することで、仕事のことを忘れてリラックスできます。プライベートな空間も確保しやすいため、研修会場と宿泊先を分けるメリットは大きいです。

ただし研修会場と宿泊先が離れていると、新入社員にとって負担となります。とくに都市部では電車やバスが混雑するため、研修会場と宿泊先はなるべく近いエリアで選ぶようにしましょう。

新入社員研修は全国各地から内定を得た者が集まる初めての場となるため、「会社に馴染めるか」「苦手な先輩はいないか」「同期社員と仲良くなれるか」などの不安を抱きながら参加するケースが非常に多くみられます。

そのような中で、研修の宿泊先は非常に大きな意味を持つ存在となります。研修先の立地が適切であるか、設備が充実していて、また清潔であるか、食事は満足する内容か否かなど、企業側には社員が安心して研修へ臨めるような環境づくりが求められます。 研修先に不備や不満材料が生じた場合、社員の心身疲労に加え、研修や仕事へのモチベーション低下の危険性があるため、宿泊先の選定には入念な検討が必要になるでしょう。

加藤知美氏(社会保険労務士)

新入社員研修用の宿泊先手配を成功させるコツ

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新入社員研修の宿泊先手配では、注意すべき点もあります。準備の段階で失敗しないよう、コツを意識しましょう。ここからは宿泊先を手配する際に気をつけるべきことを解説します。研修を成功させるためぜひ参考にしてください。

予約はできる限り早めに取る

新入社員研修の時期は多くの企業で同じであるため、研修に利用できる施設は混雑しやすいです。予約が遅いと、希望のエリアで最適な宿泊施設が見つからない可能性は高いでしょう。

とくに参加人数が多い場合、利用できる宿泊施設が限られるためなるべく早い準備が必要です。遅くとも、新入社員の人数が確定する2か月前には宿泊先手配に向けて動き始めましょう

2か月以上前に予約する際は、人数の増減にも対応できるサービスを選ぶのがおすすめです。人数の増減に備えたサービスであれば、突然の内定辞退が発生しても余裕を持って対応できます。

通常のマンスリーマンションでは難しい早期予約や、人数が変更になった場合のキャンセル補償、新入社員研修に適した新しいサービス「マイナビBiz」では、人事担当者さまのご相談を受け付けています(相談無料)。

新入社員へのサポート体制を整えておく

新しい環境に戸惑い、メンタル面で不調を抱える新入社員は少なくありません。慣れない生活で体調を崩してしまい、研修の継続が難しくなる新入社員もいるでしょう。

研修では、新入社員に対する健康面の徹底したサポートが必要です。栄養満点の食事、気軽に運動できる環境だけでなく、体調に不安を感じた際にすぐ相談できる窓口を用意しましょう

いつでも安心して相談できる窓口があれば、体調やメンタルの不調を早期の段階で発見できます。また相談内容から研修内容や生活に関する改善点がわかるため、翌年度以降の新入社員研修にも活かせます。

産業医が選任されている企業の場合は、産業医に相談の上、指示に従って相談体制を整えると良いでしょう。社内の事情を知る専門の医師との連携により、より素早く不調の者に気づき、解決する糸口が見つかるはずです。 その他の方法としては、気軽に送ることができるメールやチャットサービスを導入する企業も多くみられます。また、あらかじめ経験不足の社員が配属される部署を中心として教育担当、見守り担当などの配置を確認しておくことで、社員が追い詰められる前に不調に気づける体制を充分に整えることが可能です。

新入社員研修を実施する際には、「研修に適した宿泊先」を選ぶことも研修を成功させるための重要なポイントとなります。宿泊先は、いわば研修中の「社員の住居」です。特に新入社員にとっては、慣れない場所で慣れない人々に囲まれた中で、日々新たな知識や経験を積むという毎日です。当然ながら、研修が終わった後は心身ともに疲れ切っている状況になります。このような中で、ロケーション、食事、部屋が整った宿泊先に戻り疲れを癒すことこそが、翌日へのモチベーションへとつながります。

好感度の高い宿泊先を提供することで、社員は会社からの心遣いを感じ取ることができ、会社へのエンゲージメントやこれから始まる仕事への意欲が湧くきっかけとなるでしょう。

加藤知美氏(社会保険労務士)

新入社員研修の宿泊先選びで困ったら

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新入社員研修における適切な宿泊先は、研修の内容や会社のカルチャーによって異なります。さまざまな選択肢があるため、自社にとって最適な場所がわからず悩む担当者は多いでしょう。

どの施設を選べばよいかわからない場合、研修に最適な施設を提案してくれる専門業者に相談するのがおすすめです。社宅サービス、マイナビBizではビジネス研修に適した物件を全国からピックアップして紹介しています。

中長期の研修に最適なマンスリーマンションやホテルから希望に沿った物件をスピーディに選べるため、宿泊先選びに時間をかけられない場合やどの宿泊先がよいかわからない場合におすすめです。

マイナビBizでは入居人数の増減にも独自の仕組みで対応できるため、早めの予約でも安心です。

通常、マンションの早期予約はできないためマンションの手配が直前になりがちですが、直前には他にもさまざまな準備が必要である場合が多くあります。その場合、マンション探しに割ける時間がなく、新入社員に合う場所をじっくりと選べない可能性が高いです。

しかしマイナビBizでは、繁忙期の早期予約も可能です。さらにキャンセル補償サービスもあるため、人数の増減にも対応できます。また入居後は日常のトラブルに対応する相談窓口も利用できます。オプションとして初日から利用できる日用品セットも用意しているため、すぐに研修をスタートできるでしょう。

新入社員研修の宿泊先選びでお悩みなら、ぜひマイナビBizにご相談ください。

まとめ:満足度の高い宿泊先で新入社員研修の効果を高めよう

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新入社員研修の成功においては、快適な宿泊先の手配が重要です。今後のモチベーションや会社の評判にもつながるため、新入社員が安心して研修を受けられる適切な宿泊先を選びましょう。

マイナビBizでは、新入社員研修に適したマンスリーマンション、ホテルの提案をおこなっています。入居してすぐに利用できる家具、家電、インターネット付き物件が揃っているため、新入社員が快適に過ごせる部屋をお探しの担当者はぜひご相談ください。

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(マイナビBiz編集部)
※本記事内の情報は2023年12月時点のものです。

【コメント専門家プロフィール】
加藤 知美 氏
社会保険労務士
愛知県社会保険労務士会所属。総合商社、会計事務所、社労士事務所の勤務経験を経て、2014年に「エスプリーメ社労士事務所」を設立。総合商社時では秘書・経理・総務が一体化した管理部署で指揮を執り、人事部と連携した数々の社員面接にも同席。会計事務所、社労士事務所勤務では顧問先の労務管理に加えセミナー講師としても活動。

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