公開日:2026/09/25最終更新日:2026/09/28

役員の赴任住居、どれを選ぶ?賃貸・マンスリーマンション・ホテルを法人コストで比較

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役員の赴任住居、どれを選ぶ?賃貸・マンスリーマンション・ホテルを法人コストで比較

役員クラスの赴任が決まったとき、住居の手配を任された総務・人事・秘書の方が最初に悩むのは「赴任住居の選択肢として何があるか?」ではないでしょうか。期間に応じて一般賃貸やマンスリーマンション、ホテルなどの選択肢が考えられますが、それぞれ何が違うのか、結局どれが安いのか──月々の家賃だけを並べて比べたくなりますが、実は法人が負担する費用と手間の差は、月額以外のところで大きく生まれます。

本記事では、東京で役員の赴任先として想定されることの多い都心エリア(港区周辺)を例に、3つの住居タイプを「法人が実際に負担する総額と工数」で比較します。数ヶ月にわたる長期出張の滞在先を選ぶ際にも、同じ考え方が参考になるかと思います。

役員住居の選定では「家賃」以外の費用にも目を向けたい

役員の社宅では、来客や会食への配慮、セキュリティ、自宅で執務するスペースの確保といった点から、一般的な物件よりもある程度ハイグレードな住まいが求められます。本記事では、その水準を満たす物件を前提に比較しています。

月額の家賃だけを見ると、一般賃貸がもっとも手頃に見えます。例えば、港区の2LDKの家賃相場は月45万円前後、そして、家具家電付きの高級ラインのマンスリーマンションでは月39万~54万円程度と、数字のうえでは近い水準です。

しかし、この2つの「月額」は中身が違います。一般賃貸の家賃には家具・家電も水道光熱費も含まれませんが、マンスリーマンションは家具家電に加えて水道光熱費まで含まれる物件が多くあります。さらに一般賃貸では、月額の外側に次の費用と手間が発生します。

  • 初期費用:敷金・礼金・仲介手数料などで家賃の3.5~4.5ヶ月分が目安(このほかに初月分の家賃がかかります)
  • 家具家電の購入費:生活一式をそろえると数十万円
  • 退去費用:原状回復の精算と、負担範囲をめぐる交渉
  • 管理工数:物件ごとの個別契約・入居審査・更新手続き・退去対応

つまり比較すべきは月額だけではなく、「初期費用+月額+家具家電+退去費用」の総額と、これに加えて管理工数の差です。次の章では、この総額を期間別に比較しています。

【比較表】3タイプの法人トータルコスト(3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月)

港区周辺・50㎡前後(2LDKほど)の役員向けグレードを想定した比較です(各相場の調査に基づく試算。物件・条件により変動します)。

 

一般賃貸

高級マンスリー

高級ホテル

初期費用

敷金・礼金・仲介手数料など
(保証会社利用料・火災保険等を含む)
家賃3.5~4.5ヶ月分=約159~205万円

 

事務手数料・除菌サービスなど
約3.5~5.5万円
※1
年以上の社宅利用は礼金2ヶ月分が別途

 

なし

家具家電

新規購入 約30~50万円など(標準グレード)
※
役員向けグレードは上振れ

 

込み

込み

月額

約45.5万円
(家具・光熱費別)

 

約39~54万円
(家具家電・水道光熱費込み)

 

約204万円~
(都心ホテルの50㎡超スイート・30泊プランの実例)

退去費用

原状回復など 約3~15万円
+負担範囲の交渉

退去時クリーニング
約2.5~6万円(定額)

なし

3ヶ月総額

約330~410万円

約120~170万円

約610万円~

6ヶ月総額

約470~540万円

約240~330万円

約1,220万円~

12ヶ月総額

約740~820万円

約560~770万円

約2,450万円~

管理工数

大きい
→ 
物件ごとに個別契約(対面での書面読み合わせになる場合もある)・入居審査・家具家電やインフラの手配・退去時の原状回復交渉

小さい
→ 
入居審査はあるが契約はオンライン完結・家具家電やインフラの手配は不要・入居後のトラブルはサポート窓口が対応

ほぼ発生しない
→ 
予約のみ

入居までにかかる時間

通常2~3週間
(審査あり・繁忙期は1ヶ月以上)

最短数日

即日

※ 2026年8~9月時点の公開相場・公開料金に基づく試算。物件・契約条件により変動あり。

※ 家具家電は標準グレード(30~50万円)で計算しています。役員向けグレードにする場合は一般賃貸の総額が増加し、高級マンスリーも上位グレードを選べば月額が上がります。

※ 高級マンスリーの月額は複数ポータルの掲載相場、初期費用・退去費用はマイナビBizの公開料金、高級ホテルは都心ホテルの長期滞在(サービスアパートメント型)プランの公開料金(室料・税サ込み)に基づく数値です。

※ 総額には敷金1ヶ月分を含めています。敷金は退去時に原状回復費を差し引いて返還されます。

※ 一般賃貸の月額に水道光熱費は含まれません(高級マンスリーは込み)。総額試算に一般賃貸側の水道光熱費を加えていないため、実際の負担差はこの表よりも大きくなります。

一般賃貸:月額は近くても、入居時に150万円超の一時費用

一般賃貸でまず重いのが初期費用です。敷金・礼金・仲介手数料・保証会社利用料などを合わせると家賃の3.5~4.5ヶ月分が目安で、港区2LDKの相場である家賃45.5万円で計算すると約159~205万円になります。このほかに初月分の家賃が必要です。加えて空室の賃貸には家具家電が付きません。標準的な生活一式でも購入に30~50万円かかり、役員の住まいにふさわしいグレードでそろえる場合は大きく上振れします(グレードによっては家具家電一式で150~200万円という試算例もあります)。退去時には原状回復の精算があり、負担範囲の交渉が総務の手間になりがちです。入居までも内見・審査・契約で通常2~3週間、繁忙期は1ヶ月以上かかることがあり、急な赴任には向きません。また、一般的な賃貸借契約は2年単位で結ばれることが多く、数ヶ月で退去する場合は契約条件によって、別途違約金が生じることがあります。

高級マンスリーマンション:一時費用と手間を大きく抑えられる

家具付きのマンスリーマンションは、敷金や仲介手数料が不要で、初期費用は事務手数料・除菌サービスなど数万円程度に収まります。家具家電・水道光熱費まで含む物件が多く、最短数日ほどで入居できる例もあります。入居審査はありますが手続きはオンラインで完結し、家具の選定・購入・設置も不要です。退去時も原状回復工事ではなく定額のクリーニング費用で精算されるため、負担範囲をめぐる交渉が発生しません。契約が1本で済むため経費管理もシンプルです。3ヶ月・6ヶ月の総額で見ると、月額が同水準の一般賃貸を大きく下回ります。

高級ホテル長期滞在:手間は最小、ただし同グレードの客室では費用が突出

ホテルに住み続ける、いわゆる「ホテル暮らし」は、予約すれば即日入居でき、手配の手間も最小です。ただし、この比較の前提である50㎡前後の客室はホテルではスイートクラスにあたり、都心の高級ホテルが提供する長期滞在プラン(30泊)には月204万円~という実例があります。清掃や朝食まで含まれる快適さはあるものの、月額はマンスリーマンションの数倍にのぼり、数ヶ月単位の滞在ではコストの差が大きく開きます。費用を抑えてビジネスホテルの長期プラン(月37万円前後)を選ぶ方法もありますが、客室が10~20㎡台と手狭になり、数ヶ月単位の「住まい」としては使いにくくなります。

3タイプを比べて言えること

数ヶ月から1年程度の役員赴任では、高級マンスリーマンションが「コスト」「グレード」「手間」のバランスで有力な選択肢になります。 期間が長くなるほど一般賃貸との総額差は縮まるため、数年単位で腰を据える駐在であれば、初期費用を長い居住期間で按分できる一般賃貸が合理的になる場合もあります。

なぜ役員の赴任には「高級」マンスリーマンションが向いているのか

マンスリーマンションであれば、どの物件でも同じというわけではありません。東京のマンスリーマンションの相場は月10万円台が中心で、間取りは1R・1Kが大半です。一般社員の単身赴任なら十分ですが、役員の赴任で同じ物件を選ぶと、中長期の赴任生活と噛み合いません。役員の赴任住居では、機密性の高いWeb会議・電話に集中できる独立した部屋があること、数ヶ月分の衣類や荷物で生活空間が圧迫されないこと、家族の滞在や来客に対応できることが求められます。1R・1Kの間取りでは、こうした条件を満たしにくくなります。役員の赴任住居に求められる水準は、次のとおりです。

 

  • 広さ:2LDK・50㎡以上。執務用の独立した部屋と生活空間を分けられること、家族の滞在や来客に対応できることを考えると、1Rや1Kでは足りません(1LDKでも独立した部屋は1つのため、執務室と寝室が兼用になります)
  • 立地:主要オフィス街・空港・接待の場へのアクセス
  • 設備・セキュリティ:ハイグレードな家具家電と、オートロック・管理体制などの安心感

 

実際、あるマンスリーマンションポータルでは東京都の掲載2,732件のうち、ファミリー向けの広い物件は126件(約5%)にとどまります。広さ・立地・設備の3つを満たす物件は「高級マンスリーマンション」と呼ばれる一部の物件に限られ、月額はおおむね40万円前後からになります。前章の比較のとおり、数ヶ月から1年程度の赴任であればこの価格帯でも一般賃貸の総額を下回るため、役員の赴任では高級帯を選ぶ価値があります。

役員の赴任先に港区(西麻布・六本木)が選ばれる理由

高級マンスリーマンションが集まるエリアの中でも、役員の赴任先として港区、なかでも西麻布・六本木周辺が選ばれるのには理由があります。

ビジネスアクセス

六本木・赤坂エリアは、六本木ヒルズやアークヒルズなどの大規模オフィスビルに国内外の企業が集まる、都内有数のビジネス集積地です。六本木駅からは日比谷線で霞ケ関・日比谷(丸の内エリア)まで乗り換えなし約10分、大手町・新橋方面へも乗り換え1回・15分前後でアクセスできます。

空港・出張アクセス

羽田空港へは車で約35~40分、電車でも約45分。新幹線を使う出張は、品川駅まで車で約15分(電車で約25分)です。地方本社と東京を行き来する役員や、出張の多い経営層にとって移動の負担を抑えられます。

接待・会食

西麻布・六本木は都内でも指折りの飲食店集積エリアです。西麻布には星付きのレストランが点在し、会食・接待の選択肢がカジュアルまで含めて徒歩圏で完結します。

国際性・生活環境

港区には全国の大使館の半数超(81か国・全国の約52%)が集まり、外国人患者を受け入れる医療機関や、ナショナル麻布に代表される輸入食材スーパーなど、外国人エグゼクティブとの交流や国際的な生活にも対応しやすい環境が整っています。

次のステップ:港区で物件をどう選ぶか

ここまでの比較で、役員の中長期赴任には「港区の高級マンスリーマンション」が有力な選択肢になることを見てきました。次に検討することになるのが、「では、どの物件にするか」という点ではないでしょうか?

実は、ここからが本当の分かれ道です。同じ港区・同じ価格帯の物件が2~3件並んだとき、何を基準に決めればよいのか。図面のどこを見て、法人契約の手続きでは何を確認しておくべきなのか。役員の赴任で失敗しない物件の見極めには、立地・広さ・家具設備・セキュリティ・法人対応力という5つの条件があります。次の記事では、この5条件をそのまま使えるチェックリスト形式で解説します。

法人向け高級マンスリーマンションの選び方|港区で物件を見極める5つの条件

お急ぎの方へ: 港区西麻布の高級マンスリーマンション

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