『北関東大家の会』潜入レポート!
2020年11月20日

地域の大家さんが集まり、自主的な勉強会や情報交換を行う大家の会。今回は「北関東大家の会」に潜入。リアルな会場開催とオンラインの同時開催です。会場開催は2月以来、8か月ぶりの開催となりました。
■開催日時:2020年10月24日(土) 14時00分~16時00分/懇親会16時30分~
■講師:松本龍二さん リクルート住まいカンパニーネットビジネス統括本部
■主催:北関東大家の会
■会場:群馬県高崎市内でのリアル会場とZOOMでのオンラインセミナーの同時開催
住む人も大家も街もみんな幸せになる「三方よし」の大家業
大城幸重さんを中心に、2019年春に発足した北関東大家の会。月に1回の勉強会も14回目。新型コロナウイルス流行の関係で、3月以降はオンラインとなり、会場開催は8か月ぶり。久々に懐かしい顔が集まりました。
参加者は、不動産関連セミナーやFacebook等で大城さんと知り合った人たち。必ずしも群馬県や北関東在住とは限らず、この日も首都圏一円から11名が集まりました。さらに遠方からオンラインで2名が参加。皆さん、大家も入居者も地域社会も、みんなが幸せになる「三方よし」の大家業を説く大城さんの在り方に共感し、勉強会を重ねています。
勉強会のテーマは、民泊、コスト削減、満室経営など。「この話を聞きたい」という参加者からのリクエストも尊重し、大城さんの人脈を生かして講師をお願いしています。
参加者は、これから大家を目指す人からベテランまで多岐に亘りますが、主流は大家業5年くらいの中堅層。そのため、基本的なことよりも、具体例やデータを交えた実践的な内容が喜ばれています。
今を表すデータ満載!松本龍二さんの情報分析セミナー
勉強会はまず、大城さん自身の自己紹介と北関東大家の会の説明からスタート。「いかに稼ぐか」や「収益を得るか」という点で注目されやすい不動産投資ですが、大城さんはそういった傾向に一石を投じます。
「金もうけの話よりも、まず住む人。ここに住んでよかった、と思える住まいを提供する大家でありたい」。それは北関東大家の会の軸を成すもの。快適な住環境の提供が、自分たちの使命であることを、勉強会の冒頭で毎回、伝えているのだそうです。
……というと、少し堅苦しく思われるかもしれませんが、元小学校教諭という大城さんの語り口は、とても柔らかく、かつ的確。すっと聞き入れられる感じがしました。
大城さんの15分ほどのプレゼンの後は、この日の講師であるリクルート住まいカンパニーネットビジネス統括本部の松本龍二さんが登場。テーマは、「withコロナで変わる住まいニーズ」。
松本さんは住宅情報誌の営業や企画、制作に長く携わり、現在は住宅に関するビッグデータを元に、賃貸オーナー向けの情報提供を行っています。全国の大家会で講演することが多く、北関東大家の会も昨年に続き、2回目の登場です。
今回は売買と賃貸の両面からwithコロナのユーザーの傾向を調査。さらにテレワークの実態、住まいへの影響、住み替えの希望など、数字やグラフを駆使した非常に説得力がある解説がテンポよく続きました。
さまざまなデータから、withコロナの住まいニーズを検証すると……
●賃貸ユーザーの住み替え検討に影響は少ない
●テレワークの影響は無視できない
●QOL(Quality of Life)が高いエリアと高スペック物件にニーズあり
と言えるようです。
アンケート調査は今年6月に実施。動くべきか動かざるべきか、人それぞれの思惑があり、一気にニーズが変わることはないものの、テレワークなどの新たな要素も出現。これらも視野に入れた街選びや設備の充実が求められています。
その上で賃貸入居者の最新ニーズも公開。部屋探しは以前にも増してネット検索が主流なことや、室内物干しやディンプルキー等意外な設備が問い合わせ効果を高める要因になっていることなども紹介されました。
その後の質疑応答は30分余り時間を取り、たっぷりと。会場からは群馬県内のテレワークの実情を聞く声や、自身のテレワーク経験なども語られ、大家業でも自身の生活でもテレワークへの関心が高いことが伺われました。

大家ならではの話ができる、みんなの駆け込み寺に
北関東大家の会の勉強会はこのような形で、月に1回、週末に行われています。勉強会の後は懇親会も実施。参加者が首都圏一円から集まるため、会場は高崎市内の他に東京都内で開くこともあります。参加者からは「来てよかった」、「次はこんな話を聞きたい」という声が寄せられ、テーマ選びに困ることもありません。
「大家業をしている者でないとわからないことや思いは、たくさんあります。友人や同僚には、なかなか相談しにくいですが、この会なら同じ思いで話せる人がいる。そこも参加者に喜ばれていて、みんなが気軽に話せる駆け込み寺になりたい」と大城さんは語ります。
そんな大城さんはお祖父様の貸家業を手伝うことから、10代でこの世界に入り、教員になった後も、お祖父様の仕事を継いだお母様をさらに手伝ってこられました。教員になったのも、お母様が元教員で、教え子に囲まれる様子に憧れたから。「人の役に立ちたいという思いが自分の中に脈々と生きているんだと思います」と語る大城さん。その思いが「三方よし」の不動産投資にも示されています。
また、お祖父様の貸家業の経験から、「古い荒れた物件だと住み方にも問題が多く、苦労が尽きない。それよりも最初から住みやすさを考えた新築物件で」というのが、大城さんの物件ポリシー。現在、高崎市内など群馬を中心に、9棟35室を運営していますが、街づくりまで考えた物件を造り続けており、勉強会では大城さんの物件を巡る見学ツアーが組まれることもあります。
「住む人の満足度が高い住まいなら、その街への印象もよくなる。そうなれば街も良くなる。そんな街を造る種まきをしたい」と、大城さんはご自身の大家業について、大きな思いを持って臨まれています。
次回「第15回北関東大家の会」は以下の講演が予定されています。
11月28日(土)
「コロナ禍でも退居のない賃貸物件の造り方&高崎市内新築デザイナーズアパート物件見学会」
詳細は大城幸重さんまでご連絡ください。
E-mail:ohshiroyukishige@gmail.com
Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=100017775764055
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
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