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賃貸物件を差別化するにはどうしたらいい? ポイントと具体例を解説

1週間前

あらゆるビジネスにおいて差別化は利益の源泉となります。賃貸経営も一つのビジネスですので、差別化は競争に打ち勝つための重要な戦略です。

一方で、賃貸経営では、長らく差別化するよりも「万人受け」を目指した方が良いという考え方が主流でした。今でも賃貸経営は、他のビジネスよりも差別化の重要性が謳われることは少ないと思われます。

しかしながら、賃貸物件が供給過剰になる中、これから選ばれる物件になるには差別化が重要なキーワードになっていきます。そこで、この記事では「賃貸物件の差別化」について解説していきます。

1.賃貸物件の差別化で考慮すべき3つのポイント

差別化戦略とは、借主にとって魅力的な独自性を打ち出すことによって、競合物件に対する優位性を賃料以外の点で築く戦略のことです。差別化に成功すれば、賃貸経営を長期に安定させることができます。

最初に賃貸物件の差別化で考慮すべき3つのポイントについて解説します。

1-1.ある程度の市場規模が見込めること

差別化を行う場合、ある程度の市場規模が見込めるターゲットに対して絞り込みを行うことが必要です。

ターゲットをマニアックな人たちに絞り込み過ぎると、継続的に借主を開拓することが難しくなってしまいます。

例えば、「女性向け」「高齢者向け」「外国人向け」といった市場であれば、全国で広く相応の市場規模があるため、差別化しても借主は見つけやすくなります。

一方で、周辺に音大がないにも関わらず「防音室付きの楽器演奏可物件」としても借主には響きません。

差別化するには、ある程度の需要が見込める市場を狙って行うことがポイントです。

1-2.ある程度の参入障壁が存在すること

差別化で重要な点は、ある程度の参入障壁が存在することです。ビジネス用語では「模倣困難性」と表現することもあります。

例えばインターネット無料のように競合物件がすぐに真似できてしまうサービスは、差別化にはなりません。他の物件がなかなか真似できないものが長く稼げる源泉となります。

例えば、外国人向け賃貸物件を行うにしても、英語対応のみで留まるよりは、フランス語やイタリア語まで対応した方が差別化になります。

他の物件が簡単にまねできないレベルまで一工夫することが、差別化で成功する重要なポイントになるのです。

1-3.ある程度の成功例が存在していること

差別化では、ある程度成功例が存在していることが重要です。

今でこそシェアハウスは浸透していますが、日本で最初にシェアハウスを行った人は、認知度を上げるまでかなり苦労したことでしょう。

「靴を履かない文化の人には靴は売れない」と言いますが、まったく市場が形成されていない分野では、最初にチャレンジしても有意義な差別化にはならないことが多いです。

そのため、差別化といっても誰もやっていないことを行う必要はありません。先に少数の人が成功している分野こそ、狙い目の差別化領域になるのです。

2.賃貸物件の差別化の具体例

この章では賃貸物件の差別化の具体例について解説します。

2-1.ターゲット絞り込みによる差別化

賃貸物件では、ターゲット絞り込みによる差別化がよく行われます。ターゲットを絞り込んでしまうと、逆に借主を獲得できなくなるのではないかと心配する方も多いですが、相応に市場規模がある分野であれば大丈夫です。

例えば、「外国人専用」「単身高齢者専用」等はそれなりの市場規模がありますので、絞り込んだとしても貸しにくくなるといったことはありません。

単身高齢者専用物件などは、賃貸需要が多いのにもかかわらず、あまり供給されていない物件です。

高齢者物件は、孤独死や賃料不払いに対応するため、ノウハウを獲得するには相応の時間も要します。

ノウハウ獲得に時間がかかるものは、他の物件が真似しにくいため、強固な差別化を確立することができます。

ターゲットの絞り込みは差別化の基本ですので、まずはターゲットを設定することから始めましょう。

2-2.デザインによる差別化

賃貸物件では、デザインによる差別化もあります。例えばアメリカンヴィンテージ風のアパートや、蔵のような純和風のアパート等、見た目で差別化することも可能です。

デザインによる差別化も、広い意味ではターゲットの絞り込みによる差別化と同じです。アメリカンヴィンテージで差別化する場合は、「アメリカンヴィンテージがかっこいい」と感じている人にターゲットを絞っていることになります。

デザインによる差別化は、既存物件であってもリノベーションによって行うことが可能です。ただし、投資を伴う差別化のため、勇気がいるのは事実です。

際立ったデザインにチャレンジする場合には、類似の成功例をよく調べた上で実施することをおすすめします。

2-3.共用施設による差別化

賃貸物件では、共用施設による差別化もあります。アパートでも1室を丸ごと住民用のコインランドリーやトランクルームにすることで、物件全体に付加価値を付けているようなケースもあります。

また、庭がある物件であれば、住民が家庭菜園やガーデニングが楽しめる物件にしている例もあります。

共用部で差をつけるのは、シェアハウスでよく見られる手法です。シェアハウスは差別化アイデアの宝庫ですので、アパートや一等マンションを持っている方には参考になります。

特にファミリー向けシェアハウスというジャンルが参考になりますので、ぜひ研究してみましょう。

2-4.運営による差別化

賃貸物件では、運営による差別化もあります。住民同士が交流できるバーベキュー大会を開いたり、近隣住民向けにバザーを開いたり等、他の賃貸物件にはない運営を付加することで差別化が可能です。

近年は、災害も多くなってきたことから、近隣住民にどのような人が住んでいるのか知りたいといったニーズも比較的存在します。

賃貸物件でも普段から近隣住民を知る仕組みを作っておけば、災害時に助け合うことができます。

運営はアイデア勝負でできる差別化ですので、いろいろチャレンジしてみることをおすすめします。

まとめ

以上、賃貸物件の差別化について解説してきました。賃貸物件の差別化の方向性としては、以下の4つがあります。

・ターゲット絞り込みによる差別化
・デザインによる差別化
・共用施設による差別化
・運営による差別化

これからの賃貸経営は、キラリと光る差別化戦略がますます重要になっていきます。選ばれる物件になるためにも、差別化を意識して取り組むようにしましょう。


竹内英二

不動産鑑定士・賃貸不動産経営管理士。不動産開発業務や不動産コンサルティング業務を経験し不動産投資の分野に精通している。代表取締役を務める(株)グロープロフィットは、不動産鑑定士事務所及び宅地建物取引業者であるため、最新の不動産動向も把握。

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