2020
09.23

「ドライアイ」の予防と対処法とは?

次第に空気が乾燥してくる秋口。気をつけたいのがドライアイです。「目を温めると良い」などの対処法も聞きますが、実際のところはどうなのでしょうか? 今回は「ドライアイの仕組み・予防・対処法」について、京都府立医科大学病院教授・ドライアイ研究会世話人代表の横井則彦先生に教えていただきました。

1.「ドライアイの仕組み」と「ドライアイになりやすい世代」

「人間の目は通常、薄い膜状の『涙』によって覆われています。この薄い涙の膜は、目の表面を保護するとともに、レンズのように目のピントを合わせるサポートをしているのです。しかし、分泌される涙の量が減ったり涙の質が悪くなると『涙』の膜が崩れやすくなって、目の表面の細胞が保護されなくなり、ピントを合わせる働きも落ちます。結果として目の表面の細胞が乾燥して違和感を感じたり、物が見えにくくなるわけです。このように『涙の膜が崩れやすくなること』によって起こる病気を、『ドライアイ』と定義しています。

『ドライアイ』になりやすいのは、まずオフィスで働く20代〜30代の若い世代です。この場合、コンタクトレンズをしている方が多く、エアコンの風に当たりながら、パソコンなどのディスプレイを見ている時間が長い、という『外的要因(環境)』がドライアイの原因になります。

それから50代〜60代の女性も『ドライアイ』になりやすいです。こちらは涙や涙の表面にある油の分泌量が減ることと、眼球の細胞が乾燥に弱くなるといった『内的要因(加齢)』が原因になります。目を保護してくれる涙の『水分』や『油分』を分泌する働きは男性ホルモンの影響が大きいのですが、50代〜60代の更年期を過ぎた女性は男性ホルモンが大幅に減少しており、涙の水分や油分が分泌されにくく、ドライアイになりやすいのです」

2.「ドライアイ」を予防する方法とは?

「私が若い世代の方によく言うのは、『パソコン・エアコン・コンタクトの<3つのコン>に気をつけよう』ということです。仕事が終わって帰宅したら、コンタクトレンズを外してメガネに替え、エアコンの風に当たらないようにして、なるべくパソコンやスマホなども見ずに、リラックスして副交感神経がよく働くように過ごせば、涙が活発に分泌されて日中の目に対する負荷をキャンセルすることができます。もちろん逆のことをすると、どんどん目に対する負荷が蓄積され、治りにくいドライアイにシフトしてしまうでしょう。

一方、50代〜60代のドライアイ予防ですが、加齢の影響の対策は難しいので、まずは、環境要因の負担を減らすことを心がけましょう。また、若い世代にも言えますが、『まばたき』には涙の水分や油分を補充したり、目の表面の炎症を起こす物質を除去したりするなど重要な役割があるのですが、パソコン作業に集中するとその回数が減ってしまいます。そこで、まばたきを意識して増やすことは難しいですから、1時間に5分程度は目を閉じて休んだり、遠くを見るのが良いでしょう」

3.もしも「ドライアイ」になってしまったら

「ドライアイの症状は、『目の不快感(ゴロゴロする、目が乾く、充血する)』や『物を見ているとぼやけてくる』といったものになります。そうなってしまったら、まずは『人工涙液』や『市販の目薬で防腐剤の入っていないもの』で、水分を補ってあげることが大切です。また、目が乾燥するコンタクトレンズをやめて、メガネにした方がいいでしょう。エアコンの風も目を乾燥させるので避けてください。これらの対策をとっても治らなければ、すぐに眼科に行きましょう。最近の日本の眼科の目薬は世界一といって良いほど進歩しているので、市販の目薬よりいいものが貰えますよ」

4.まとめ

ちなみに横井先生に疲れた目を手で揉んだり、こすったりしてもいいのでしょうか……と伺ったところ「それよりは目を蒸しタオルで温めた上で、目をしっかりつぶってからあけることを何度か繰り返したり、目を閉じて、上まぶたの表から『ボールペン』の本体でまぶたを適度にこすりおろすことを繰り返すと、涙の油分の分泌が促進されるのでオススメですよ」とのことでした。ぜひ、ドライアイに悩まれている方は今回の記事を参考にしてみてくださいね。

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取材協力 横井則彦(よこい・のりひこ)先生
京都府立医科大学病院教授。ドライアイ研究会世話人代表。著書に「TFOD and TFOT Expert Lecture ドライアイ診療のパラダイムシフト(メディカルレビュー社)」「先端技術が応える! 中高年の目の悩み (集英社新書)」など多数。